ロータス、新開発センターを英国に開設へ…電動技術などの中核拠点に

「ロータス・アドバンスト・パフォーマンス・センター(LATC)」の完成予想図
「ロータス・アドバンスト・パフォーマンス・センター(LATC)」の完成予想図全 6 枚

ロータスカーズ傘下のロータス・エンジニアリングは4月27日、「ロータス・アドバンスト・パフォーマンス・センター(LATC)」を2021年内に、英国に開設すると発表した。

LATCは、英国ウォーリック大学のウェルズボーン・キャンパスに位置する。英国ミッドランド地方は、自動車やエンジニアリングの中心地であり、ロータスの電動化テクノロジー開発とテストの拠点。そのため、この場所はロータス・エンジニアリングの本拠地として、理想的な場所になるという。

ロータス・エンジニアリングは、「Driving Tomorrow」グローバル・デジタル・カンファレンスにおいて、LATCの完成予想図を公開した。初期段階では、100人以上の従業員を雇用し、施設の整備が完了した際には、さらに200名を追加で雇用する能力があるという。

ロータス・エンジニアリングは、複数のパートナーシッププロジェクトを、LATCで進めていく。例えば、ロータス・エンジニアリングは、元F1世界チャンピオンのジェンソン・バトンが立ち上げた「エクストリームE」レーシングチーム、「JBXE」のテクニカルパートナーだ。JBXEは、ロータス・エンジニアリングの専門知識とモータースポーツからの経験を生かしながら、エクストリームEに参戦する電動SUVを開発する。

今夏の東京オリンピックにおいて、英国のサイクリングチームのアスリートが乗る新しいトラックバイクには、革新的な空力システムが採用される。この開発作業を主導しているのが、ロータス・エンジニアリングだ。

また、次世代の軽量電動車両アーキテクチャー開発プロジェクトの「LEVA」も進める。このプロジェクトは、ロータス・エンジニアリングが主導し、次世代EV向け軽量構造の開発を加速させるとともに、革新技術を開発することを目的としている。

ロータス・エンジニアリングは、急成長しているEVセクターのエネルギー貯蔵ソリューションを評価するために、コンテナ化バッテリーテスト施設プロジェクト「BattCon」を立ち上げた。ここでは、管理された環境下で、クライアント向けに各種バッテリーセル、モジュール、パックの特性評価テスト、パフォーマンス評価、コンポーネントと寿命テストを実施している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  2. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  3. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. 「洗車の日」企画:ユーザーが知りたいケミカル用品と洗車機の進化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る