BMW、2気筒ボクサー搭載『R18』にカスタムオプション「719」設定…欧州で9月から

BMW史上最強の2気筒水平対向エンジンを積むR18

R18クラシックには大型フロントガラスやタンデムシートを採用

トータルでカスタマイズできる「Option 719」

BMW モトラッド R18 の「Option 719」
BMW モトラッド R18 の「Option 719」全 31 枚

BMWの二輪部門のBMWモトラッド(BMW Motorrad)は5月11日、BMW『R18』と『R18クラシック』に欧州で9月から、「Option 719」を設定すると発表した。

R18は、クルーザーセグメントに投入するために開発された。R18は、BMWの他のモーターサイクルとは異なり、技術的にもデザイン&スタイル的にも、歴史的なBMWモーターサイクルの伝統に基づいて設計が行われたという。

モチーフとなったのは、1936年に発表されたBMW『R5』などのモデルだ。BMWモトラッドによると、純粋かつ飾りを排したテクノロジーや心地良い鼓動を打つライディングの歓びを生み出すボクサー(水平対向)エンジンなど、モーターサイクルの本質に焦点を引き戻しているという。また、R18には、クラシックなデザインと明確で現代的なテクノロジーが組み合わされている。

BMW史上最強の2気筒水平対向エンジンを積むR18

R18の心臓部には、新開発の2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載された。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000~4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

R18は、BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。

R18クラシックには大型フロントガラスやタンデムシートを採用

このR18の派生モデルのR18クラシックは、ツーリングクルーザーモデルの始まりを反映したノスタルジックさ感じさせるツーリングバイクとして開発された。R18はシンプルなスタイルだったが、R18クラシックでは、大型フロントガラス、タンデムシート、サドルバッグ、追加のLEDヘッドライト、16インチフロントタイヤを採用している。

R18クラシックは、BMW R5などのクラシックモデルに敬意を払い、細部にわたり純粋なデザインを保ちながら、過去の象徴的なスタイルを現代流にアレンジしている。ダブルループフレーム、ペアドロップ(洋梨)型タンク、露出したドライブシャフト、オプションのピンストライプ塗装など、機能的でスタイリッシュな要素が、1936年の伝説的ボクサーモデルを彷彿とさせる。

R18のクラシックなボディワークも、本格的なクラシックモデルにふさわしい金属製だ。また、サスペンションは、両持ち式スイングアームとカンチレバーサスペンションストラットを装備しながら、R5のリジッドフレームコンセプトを取り入れたものとしている。

トータルでカスタマイズできる「Option 719」

BMWモトラッドは、このR18とR18クラシックに欧州で9月から、Option 719を設定する。719という数字は、BMWモトラッドの生産拠点のあるドイツ・ベルリンで、カスタムメイド製品に使われてきたモデルコードだ。Option 719では、専用仕様のビレットパックや高品質の鍛造ホイールといった特別装備を工場オプションで装着することができる。

「Option 719デザインパッケージAERO」には、シリンダーヘッドカバー、フロントカバー、インテークシュノーケルカバーが含まれている。シリンダーヘッドカバーは、1920~1930年代の『ストリームライナー』を彷彿とさせる細かく鍛造された通気孔が備わる。フロントカバーとサイドカバーのバッジはクロームメッキされ、一部を白で仕上げた無垢の銅を使う。719の数字を囲む白いペンキは、その時代にエナメルで裏打ちされていたエンブレムを連想させるものとした。

「Option 719シート」は、2種類の黒いアッパー素材が使用され、ダイヤモンド形状のキルティングがエンボス加工された。刺繍されたBMWのロゴと、側面には719のシンボルが添えられる。

「Option 719ペイントフィニッシュ」では、ギャラクシーダストメタリック/チタンシルバー2メタリックで仕上げることが可能。ギャラクシーダストメタリックは、光の当たり方に応じて、バイオレットやターコイズブルーに変化するフリップフロップ仕上げが特長だ。この特別な仕上げは、燃料タンクのチタンシルバー2メタリックと組み合わせられる。さらに、ミラーサーフェスをクラシックな白い二重線で囲む。

「Option 719ホイール」は、マットシルバーの「AERO」とマットブラックの「ICON」が選択できる。この鋳造ホイールは6本スポークデザインが特長で、スポークには細線細工のリブを備えている。

《森脇稔》

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