[春だ! カーオーディオ・プロショップに行こう]車内静音化もお任せ

『調音施行』で用いられているフォーカルの遮音材、『BAMシート』。
『調音施行』で用いられているフォーカルの遮音材、『BAMシート』。全 1 枚

当特集では、「カーオーディオ・プロショップ」という“音のプロ”のバリューを多角的に解説している。今回は、彼らが“車内静音化”も得意としていることについて深く掘り下げていこうと思う。クルマを静かにさせたいと思っている貴方は、要熟読!

エンジン音やマフラー音が静かになり、その他のノイズが耳に付くように…。

近年、クルマの中を静かにしたいというニーズが高まっている。そのように思うドライバーが増えている理由は、主には2つある。1つは「クルマ自体が静かになってきたから」だ。以前ならエンジン音やマフラー音がある程度大きく、その他のノイズはあまり耳に入ってこなかった。しかし最近のクルマはそれらがとても静かだ。中にはエンジン音がまったくしないクルマ(EV)や、しない時間帯があるクルマ(HV)もある。

そして2つ目の理由は、「鉄板が薄くなっている傾向があるから」だ。現代のクルマには高い燃費性能が求められている。となるとクルマを軽くすることが至上命題となるのだが、それによりクルマのボディの鉄板にも変化が起きている。強度は保たれつつも薄いものへと進化している傾向が伺えるのだ。そうであると、音が響きやすくなる。走行することで発生するロードノイズが車内に侵入しやすくなり、雨音や風切り音等がより大きな音を立たてるようになっている。

こうして、エンジン音やマフラー音以外の音が耳に付くようになっていて、それらを不快だと感じるドライバーが増えているのだ。

さてこのような悩みを抱えたとき、どこに相談に行けば良いのかと言うと…。当サイトとしてお薦めなのはズバリ、「カーオーディオ・プロショップ」だ。「カーオーディオ・プロショップ」は実は、車内を静かにすることも得意としている。

徹底的な“車内静音化”は、DIYでは行いにくい!?

ところで、ひと昔前は車内を静かにするためのDIYキットが結構いろいろと販売されていたのだが、最近はその種類が以前よりは減っている。なぜかというと、「DIYでは対処しにくくなってきたから」、というところも一因のようだ。

例えば以前なら、運転席や助手席の足元だけならDIYでも作業がしやすかったのだが、最近はそれがしにくい車種が増えている。とりあえず遮音材をカーペットの下に敷くというやり方はできるが、そこから一歩踏み込もうとするとぐっと難易度が高くなる。

というのも、徹底的に“静音化”を図るにはボディの鉄板にアクセスし、鉄板に直接制振材や吸音材を貼っていくべきなのだが、前席の足元だけであっても簡単には鉄板を露出させられない車種が増えているのだ。

そして、さらに抜本的に“静音化”を図ろうとするなら、フロア全体の鉄板に部材を貼り付けたい。また雨音を軽減させたいと思ったら、天井全体に施行したくなる。そのような大掛かりな作業は、DIYではハードルが結構高い。しかしプロならば、そういった作業もものともしない。

では、なぜに「カーオーディオ・プロショップ」が“車内静音化”も得意としているのかというと…。その理由も主には2つある。まず1つ目は、「“静音化”を図るための部材に関する知識が豊富だから」だ。なぜなら、“車内静音化”を成し遂げるための部材は実は、車内の音響的な環境を整えるための部材でもある場合が多い。なので「カーオーディオ・プロショップ」は、普段からそれら部材を使ってドア内部等の音響的なコンディションを整えるための施工も行っている。部材を使い慣れている、というわけなのだ。

「カーオーディオ・プロショップ」なら、部材を適材適所で使い分けられる!

かくして「カーオーディオ・プロショップ」は、“車内静音化”においても部材を適材適所で使い分けられる。各部材の特性を熟知しているからだ。

そして効果的な施行方法も心得ている。例えば振動を軽減するための部材である制振材は、鉄板に対して“密着”させることが重要だ。で、“密着”させるには施工箇所の脱脂を入念に行う必要がある。そうしないと部材がはがれやすくなってしまうのだ。そして貼り付ける際には、とことん“圧着”させなければならない。なので「カーオーディオ・プロショップ」は、ローラーやヘラでぐいぐいと制振材を押し付けて“圧着”させていく。そういったコツを知り尽くしている。

理由の2つ目は、「パネル類の“バラシ”も得意としているから」だ。そういった作業はカーオーディオ機器を取り付ける際の超基本メニューだ。彼らはそれをやり慣れている。例えばフロア全体に施工するにはシートも、そしてコンソール等のパネル類も完全に取り払う必要があるが、「カーオーディオ・プロショップ」はそういった作業もものともしない。

ところで今、国産ハイエンドカーオーディオブランドの“ビーウィズ”と世界的なスピーカーのリーディングカンパニーである“フォーカル”とによって提案されている、新たな“車内静音化”の方法論が話題となっている。その名は『調音施工』だ。これは、フロア全体といったようなハードな施工ではなく、ロードノイズの侵入源となるタイヤハウス、およびエンジンルームからのノイズの流入口となるバルクヘッド、そしてEVについてはトランクルーム、これらに重点的に施工することを特長としている。そして使用する部材には、“フォーカル”の高性能遮音材『BAMシート』が使われる。

なお『調音施工』は基本的に、メーカーによって検証済みの車種にのみ施工が可能だ。そのあたりについてはメーカーのHPを確認してほしい。

『調音施工』であれば、よりリーズナブルに、そして効果的な“車内清音化”を実行できる。こちらのチェックもお忘れなきように。

今回は以上だ。次回も「カーオーディオ・プロショップ」のバリュー解説を続行する。乞うご期待!

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

春だ! カーオーディオ・プロショップに行こう! Part7「車内静音化もお任せ!」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る