BMW製エンジン搭載スポーツカー、モーガンの プラス4 とプラス6 に2022年型…欧州発表

BMWのターボエンジンはプラス4が258psでプラス6は340ps

操作性を追求した新設計のソフトトップ

人間工学に基づいた新開発のシート

モーガン・プラス4とプラス6の2022年モデル
モーガン・プラス4とプラス6の2022年モデル全 4 枚

モーガンモーターカンパニー(Morgan Motor Company)は5月27日、『プラス4』 と『プラス6』の2022年モデルを欧州で発表した。

BMWのターボエンジンはプラス4が258psでプラス6は340ps

モーガン社は1909年、ヘンリー・フレデリック・スタンリー・モーガン氏によって英国ウスターシャー州に設立された。1910年のオリンピアモーターショーにおいて、前輪が2、後輪が1の『3ホイーラー』を発表し、自動車メーカーとして名乗りを上げた。

2020年春に発表された新世代のプラス4は、モーガンで最も人気の高いモデルだ。BMW製の2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力258ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。乾燥重量はおよそ1トン。動力性能は8速ATが0~100km/h加速4.8秒、最高速は240km/h。6速MTは最大トルクが35.7kgm となり、0~100km/h加速は5.2秒だ。

一方、2019年春のジュネーブモーターショー2019で発表されたプラス6には、BMW製の3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は340psを獲得する。乾燥重量は1075kg 。ZF製の8速ATとの組み合わせにより、0~100km/h加速4.2秒の性能を可能にしている。モーガン・プラス4の2022年モデルモーガン・プラス4の2022年モデル

操作性を追求した新設計のソフトトップ

2022年モデルでは、ソフトトップを新設計した。これは、使いやすさ、耐候性、洗練性を向上させるのが狙い。改良されたフレーム構造によって、フードレールファスナーを廃止し、ドアとサイドスクリーン周りの剛性も強化した。これらの変更により、ソフトトップの開閉速度を含めた操作性、キャビンの遮音性、耐候性が改善されているという。

2022年モデルには、モーガンの新デザインの「ウィング エンブレム」が初めて装着された。このロゴは、およそ 10年ぶりに変更されたもので、モーガンの幅広いブランドアイデンティティのアップデートの一環として行われた。このエンブレムは自社でデザインされたもので、モーガンの伝統的なコーチビルディング技術をはじめ、新レベルのデジタルクラフトマンシップを表現しているという。新しいエンブレムは、オプションのブラック仕上げのメッシュグリルとコーディネートすることもできる。

2022年モデルでは、オプションでアクティブスポーツ エキゾーストシステムが選択できる。アクティブバイパスバルブを搭載し、「スポーツモード」 (AT車)と「スポーツプラスモード」では、さらなるスポーティサウンドを追求する。テールパイプは、ポリッシュシルバーまたはブラック。エンジンサウンドはモーガンのドライビング体験の中核であり、オープンロードでは痛快なサウンドを楽しむことができるという。モーガン・プラス4の2022年モデルモーガン・プラス4の2022年モデル

人間工学に基づいた新開発のシート

2022年モデルのインテリアには、新開発のシートが採用され、快適性を追求した。人間工学に基づいてベースと背もたれの形状を変更したシートパッドと、強化された横方向と縦方向のサポート性が特長だ。調整式ランバー サポートを備えたコンフォートシートは、プラス4に標準装備。コンフォートプラスシートは、プラス6に標準装備され、プラス4にオプション装着できる。シートベースの弾力性が向上し、サイドボルスターと大腿部ボルスターの空気圧調整機能が追加されている。

2022年モデルには、ロック可能な収納コンパートメントが新オプションとして選択できる。ラゲッジルームの後部に装着でき、駐車時にも貴重品を安全に収納でき、既存の収納スペースや乗員スペースに影響を与えることはないという。

また、リアのバルクヘッドにはLED ライトが組み込まれた。ヘッドライトにはコンシェルジェ機能が採用され、キーを抜いてから30秒間、ヘッドライトが点灯し続ける。

2022年モデルには、デュアル USB コンセントも用意された。Bluetooth オーディオ接続と組み合わせると、ナビゲーションや車内エンターテインメントとスマートフォンなどとの統合が容易になる、としている。

《森脇稔》

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