ジャガーのEV『I-PACE』、1回の充電で標高差8848mを登坂…エベレスト山の高さ

ジャガー I-PACE とオリンピック金メダリストのバーカー選手
ジャガー I-PACE とオリンピック金メダリストのバーカー選手全 16 枚

世界最高峰、エベレスト山の海抜に相当する8848mの標高差を自転車で走破する「エベレスティング」というライドが、人気になっている。ジャガーはこれにEVの『I-PACE』(Jaguar I-PACE)でトライ、90kWhバッテリー1回の充電で成功した(6月2日発表)。

【画像全16枚】

エベレスティングでは、8848mの標高差をもつ坂道は存在しないので、同一区間を複数回走って累積標高差が8848mになるまでの時間を競う。ただしジャガーの今回の目的はタイムアタックではなく、90kWhバッテリー1回の充電で達成できるか、にあった。

I-PACEが挑戦した舞台は英国で最も標高の高い道路、グレート・ダン・フェル山の登山道路だ。山頂の標高は848mで、チャレンジ出発地点からの標高差は547m。片道5.8kmの間に、連続したカーブと最大20%の勾配が待ち受ける。スタート時のバッテリー残量は93%。

I-PACEのドライバーにはサイクリストで、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに英国代表として出場し、女子自転車団体パシュートで金メダルを獲得したエリノア・バーカー選手が起用された。I-PACEはグレート・ダン・フェルの坂道を連続で16往復以上登り下りし、エベレストの高さに相当する8848mを登坂することができた。

成功のカギとなったのが回生ブレーキシステムの「regen」だ。ジャガーレーシングの「フォーミュラE」 の平均的なレースでは、バッテリー容量のおよそ30%を回復させている。I-PACEも坂の下りで回生ブレーキを利用し、バッテリー容量を回復させた。約190kmの走行で、90km以上を回生エネルギーで走行したとされる。フットブレーキ(摩擦ブレーキ)は1往復あたり平均3回しか使わなかった。

バーカーは「私もライダーだからエベレスティングの大変さはわかる。I-PACEに乗れたのはハッピー。競技者として30%という数字を上回りたいと思った。そしてそれが実現できてうれしい」とコメントしている。

今回の挑戦でI-PACEは、ベースからスタート地点までの走行を含め、合計199.6kmを走行。チャレンジ終了時のバッテリー残量は31%で、あと約130kmの走行が可能だった。

《森脇稔》

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