仏当局、ディーゼル車排ガス不正疑惑でルノーとVWを捜査へ[新聞ウォッチ]

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2015年以降、独フォルクスワーゲン(VW)などのディーゼル車を巡る排ガス不正が発覚し、世界の自動車業界を震撼させた記憶は、その後コロナ感染が拡大しても鮮明に覚えている関係者も少なくないだろう。

あれから約6年の年月が過ぎて、フランス司法当局が、その排ガス規制を回避する不正行為を巡り、仏ルノーとVWを詐欺容疑の正式な容疑者として捜査することを決定したという。きょうの毎日などが共同配信の記事として報じている。

報道によると、決定はルノーについて6月8日、VWは5月6日。罰金などの支払いを命じられた場合に充てる保証金として、ルノーは2000万ユーロ(約27億円)、VWは1000万ユーロの供託をそれぞれ義務付けられたという。また、両社は、罰金支払いなどに向ける以外にも賠償金支払いに向け6000万ユーロを銀行に置くことも命じられたという。

ルノーによると、裁判所による捜査手続き「予審」が始まり、予審判事が捜査で公判を開くべきか判断するという。ただ、ルノー側は「当社は潔白だ。いかなる違反も犯していない」などとの声明を発表。疑惑の対象となっているルノー車の汚染物質除去装置は、低速で走る時などに動かない仕組みになっていた。仏当局は排ガス試験時と実走行で除去の性能が変わる不正だったとの疑いを持っているとみられる一方で、ルノーは安全性を保証するために必要だったなどと主張しているという。

2021年6月10日付

●自動車保険病気時に中断、三井住友海上など、がん患者らに適用(読売・8面)

●石油業界「脱炭素」模索、再エネ強化、EV参入も(読売・9面)

●ルノーとVWを仏当局が捜査へ、排ガス不正容疑(毎日・6面)

●ガソリン価格2週ぶり上昇(毎日・6面)

●新車後方カメラ義務化、来年5月以降(東京・7面)

●サッカー天皇杯2回戦、横浜M、ホンダFCに苦杯(東京・19面)

●EVの勢い自動車株左右、業界の時価総額底上げ(日経・11面)

●猛暑・コロナ対策どう両立、五輪関係者ら苦悩(日経・39面)

《福田俊之》

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