メルセデスベンツ CLS 改良新型に「AMG 53」、ターボと電動スーパーチャージャーでW過給 8月欧州発売

内外装を中心にリニューアル

高性能な48Vのマイルドハイブリッド

最大出力435hpで0-100km/h加速は4.5秒

メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型
メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型全 19 枚

メルセデスベンツは6月7日、改良新型メルセデスAMG『CLS 53 4MATIC+』(Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC +)を8月、欧州市場で発売すると発表した。改良新型メルセデスベンツ『CLSクーペ』がベースの高性能なメルセデスAMGモデルになる。

内外装を中心にリニューアル

改良新型は、内外装を中心にリニューアルした。外装には、フロントに黒のフリックとエアカーテンを備えたAウィング形状のAMGバンパーを採用。フロントグリルは、垂直バーを備えたAMGシグネチャーグリルとなる。

ウインドウの周囲は、ポリッシュドアルミ仕上げ。「ナイトパッケージ」の場合、光沢ブラック仕上げとなる。

ドアミラーはボディと同色で塗装される。「AMGナイトパッケージ」を選択すると、ドアミラーは光沢ブラックに。「AMGエクステリアIIカーボンパッケージ」を選択すると、ドアミラーカバーがカーボンファイバー製になる。

オプションのAMGナイトパッケージと組み合わせて装着できる「AMGナイトパッケージII」では、フロントグリル、リアのメルセデススターなどが、ダーククローム仕上げとなる。「AMG DYNAMIC PLUSパッケージ」では、ブラックのAMGレタリングを備えた赤いブレーキキャリパーが装備される。メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型

インテリアは、ナッパレザー/ DINAMICAマイクロファイバーやナッパレザーのAMGパフォーマンスステアリングホイールが、スポーティさを演出する。走行モードでは、ドリフトモードを備えた「RACE」が選択できる。

最新世代のステアリングホイールは、ナッパレザー仕上げで、ディスプレイ付きのAMGステアリングホイールボタンが装備されている。

高性能な48Vのマイルドハイブリッド

パワートレインは、高性能な48Vのマイルドハイブリッドで、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システム、電動スーパーチャージャーを組み合わせた。

加速時には、モーターによる駆動アシストや電動スーパーチャージャーによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをパフォーマンスの向上に積極的に利用する仕組み。メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型

直列6気筒エンジンとこれらの新システムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や、高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができる。

ISGは、エンジンと9速ATの「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、およそ1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに畜電する。

エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を追求した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に充分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。

アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に貢献する。

さらに、この電動モーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行う。これにより、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを可能とした。メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型メルセデスAMG CLS 53 4MATIC + 改良新型

最大出力435hpで0-100km/h加速は4.5秒

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンのスペックは、最大出力が435hp/5500~6100rpm、最大トルクが53kgm/1800~5800rpm。ブースト時には、モーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の4輪駆動システム、「AMG パフォーマンス4MATIC+」を採用した。動力性能は、0~100km/h加速が4.5秒、最高速が250km/h(リミッター作動)だ。「AMGドライバーズパッケージ」では、最高速が270km/hに引き上げられる。

48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載するCLS 53 4MATIC+は、NEDC(新欧州サイクル)計測による欧州複合モード燃費が11.5km/リットル、CO2排出量が199g/kmと公表されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る