FDKは、車載アクセサリ市場向けニッケル水素電池「HR-AAUTEW」を開発、2021年7月から量産出荷を開始すると発表した。
充電して繰り返し使用できるニッケル水素電池は、幅広い温度範囲で使用でき、リサイクル性や安全性が高いことが特長。FDKは1991年から30年間、家電・セキュリティ・医療・車載アクセサリなど様々な用途向けに、ニッケル水素電池を製造・販売している。
昨今、多様化する車載アクセサリ機器の電源バックアップや主電源用途にて、安全でより幅広い温度範囲で使用可能な電池の必要性が高まっている。
FDKでは既存のニッケル水素電池「HR-AAULT」をベースに使用材料および構造などを徹底的に見直し、低温環境下での放電性能を向上させたニッケル水素電池「HR-AAUTEW」を開発。電池の使用温度範囲を既存の-20~+85度から-40~+85度へ拡大させるとともに、-40度の環境下で1Aの放電を可能とした。
新製品は、2021年7月より「高耐久車載用途ニッケル水素電池」の製品ラインアップの一つとして高崎工場で量産開始。eCall、トラッキング、カーアラーム、ドライブレコーダーなど、車載アクセサリにおける、幅広い温度範囲で使用可能な電池のニーズに対応していく。