日産、新世代クロスオーバーEVを開発中…『アリア』と車台を共用

EVのリーフも生産する英国サンダーランド工場

新世代クロスオーバーEVは最大で年産10万台を計画

CMF-EVプラットフォームの次なる展開

クーペのようなルーフラインに大径ホイール

日産の新世代クロスオーバーEVのティザーイメージ
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日産自動車(Nissan)の欧州部門は7月1日、英国サンダーランド工場において、新世代のクロスオーバーEVを生産すると発表した。

EVのリーフも生産する英国サンダーランド工場

日産の新世代クロスオーバーEVのティザーイメージ日産の新世代クロスオーバーEVのティザーイメージ

今から35年前の1986年7月、日産は英国サンダーランドで生産を開始した。以来、同工場は英国の自動車産業史上最大の工場に成長し、英国の4万6000人の雇用を支えている。

また英国には、ロンドン・パディントンに日産デザインヨーロッパ(NDE)を擁する。ベッドフォードシャーのクランフィールドには、日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)を置き、英国だけでなく、その他の国の顧客に向けても日産車のデザインやエンジニアリングを行っている。

日産 アリア日産 アリア

現在、サンダーランド工場では、『キャシュカイ』、『ジューク』、『リーフ』などを生産している。その約70%が欧州諸国に輸出されており、約20%を英国内で販売。残る約10%を南米、オーストラリア、北欧、南アフリカなど、世界各地の市場に輸出している。

新世代クロスオーバーEVは最大で年産10万台を計画

日産 アリア日産 アリア

日産は英国に10億ポンドを投資し、英国をEV生産の中核拠点、「EV36Zero」とする計画だ。EV36Zeroにより、日産の電動化戦略と英国事業は、新たなステージに移行する、と自負する。この投資によって、新世代のクロスオーバーEVの生産を、英国サンダーランド工場で行うことが決まったからだ。

10億ポンドの投資の一環として、日産は最大4億2300万ポンドを投資し、新世代のクロスオーバーEVを英国サンダーランド工場で生産する。この新世代EVは、日産の強みのクロスオーバー車に対するノウハウと、世界でリーフを50万台以上販売してきた実績をもとに、新たな時代にふさわしいスタイリングと効率性、バッテリー技術を備え、ユーザーのEVへの乗り換えを促進するという。

日産 アリア日産 アリア

新世代EVはグローバルカーとして設計され、サンダーランド工場で生産され、欧州市場にも輸出される。この新世代EVは、ルノー日産三菱アライアンスの「CMF-EV」プラットフォームをベースとし、最大で年間10万台の生産を計画している。

CMF-EVプラットフォームの次なる展開

日産 アリア日産 アリア

CMF-EVプラットフォームは、日産の新型EVの『アリア』に初採用された。アリアは、Cセグメントに属する電動SUVとなる。日産はこのCMF-EVプラットフォームを、アリアに続いて、新世代クロスオーバーEVに採用する。

重量物であるバッテリーを車体中央に配置し、低重心かつ前後の重量配分が均等になるように設計されたプラットフォームで、バッテリーケース内にクロスメンバーを配し、フロアトンネルが無いフラットなフロアによって、高い剛性を追求する。組み合わされるサスペンション部品にも高剛性部品を使用するなど、操縦安定性能を向上させるだけでなく、揺れにくい快適な乗り心地と高い静粛性も追求している。

日産 アリア日産 アリア

アリアの場合、新開発のEVパワートレインは、新しいモーターによって、高速巡行時の消費電力を低減させることを目指した。アリアのバッテリーには、蓄電容量が65kWhと90kWhの2種類が用意される。2WDの90kWhバッテリー搭載モデルの場合、1回の充電の航続は最大610km(WLTCモードによる日産測定値)を可能にする。また、アリアは、最大出力130kWの急速充電に対応する。バッテリーの温度を一定に保つ水冷式の温度調節システムを採用し、30分の急速充電で最大375kmの航続分を充電することを可能にしている。

クーペのようなルーフラインに大径ホイール

日産 アリア日産 アリア

日産は、新世代のクロスオーバーEVのティザーイメージを1点公開した。クーペのようなルーフラインを備えており、ブラック仕上げのフェンダーアーチ内の大径ホイールが、足元を引き締めているのが見て取れる。

この新世代のクロスオーバーEVをサンダーランド工場で生産することにより、同工場には909名、英国内のサプライチェーンでは4500名以上の雇用が創出される見通し。また、今回のプロジェクトにより、同工場への累計投資額は50億ポンドを超えるという。

日産 アリア日産 アリア

なお、日産は価格や技術など新世代クロスオーバーEVの詳細は、販売開始に向けて順次発表していく、としている。

《森脇稔》

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