【日産 ノートオーラ 新型試乗】違わないけど違う、オーラのこだわり…島崎七生人

日産 ノート オーラ
日産 ノート オーラ全 16 枚

『ノート』と『ノートオーラ(NOTE AURA)』は、パッと見ただけでは、外観上の違いは決して大きく感じない。最初はそんな印象をもつ。

【画像全16枚】

けれど話を聞けば新世代のEVのアイコンである『アリア』を元にし、2車のキャラクターは棲み分けつつも“源流”を同じくし、どちらもノイズのないデザインだから似て見えるのかもしれない。

まさかノートオーラにメッキのギラギラしたグリルを与える訳にはいきませんよね?と話を向けると、チーフデザイナーの村林和展さんは頷いた。「板金やパーツが変えられるとしても、いかにも違ったデザインにはしなかった」という。とはいえフロントマスクはより上質感のあるムードで差別化。

写真の中のオレンジ色のクルマは以前に試乗したノートだが、見較べると、ノートオーラが薄いヘッドライトやライティングVモーションなどで表情をずいぶん違えてあるのがわかる。

日産 ノート オーラ日産 ノート オーラ
日産ノート日産ノート

40mmワイドな佇まい、上質な“オーラ”をまとう

さらにより顕著なのは、40mm拡幅された全幅による違い。片側20mmずつの寸法を使い、フロントはフェンダーアーチのフレア部分を拡幅、リヤは部リスター状にフェンダー全体が膨らませられた(ということはリヤドアも別物)。トレッドの拡大は前後とも20mmで、これは17インチタイヤ(ホイール)自体のサイズの差によるものだそうだ。

カタログ写真(ややムード重視のカットが多め)では気付きにくいが、説明を聞き、実車を見直すと、ノートオーラのそれとなく上質で落ち着いた佇まいが伝わってくる。「走っている姿は『ノート』がハンドリングがよさそうなコンパクトカーに見え、『ノートオーラ』は上級車に見えると思います」(村林さん)。

日産 ノート オーラ日産 ノート オーラ
一方でインテリアは、クルマに乗った瞬間に違いが感じられる。印象的なのは、ツイードのファブリックでラッピングされたインパネ、コンソール回りの上質なフィニッシュだ。インパネの木目調加飾パネルは木目の風合いを生かした仕上げ、本革シートには3層構造のウレタンを使用するなどディテール、機能にもこだわっている。ドアガラスに遮音ガラスを用いるなど、静粛性にも配慮している。

BOSEサウンドシステムも見逃せない

日産 ノート オーラ日産 ノート オーラ
それとおなじみのBOSEが日本初として設定した“BOSEパーソナルプラスサウンドシステム”も見逃せない。新機軸はヘッドレスト内蔵スピーカー(前席左右・各60mm×2)と“パーソナルスペースコントロール”と呼ぶ音場制御技術の投入で、画面を参考にTight~Wideの調節をしながら試聴してみたが、前方定位のイメージはあまり変えずに、言葉で表現すると“音全体を前方にまとめて寄せるか、身体が音に包み込まれるように広げるか”の調節が自在なところが興味深かった。

システムはDSP内蔵6イコライザーチャンネルデジタルアンプや、豊かで力のある音を鳴らすようにトラベル(コーン紙の前後の動き)をたっぷりと取った165mmワイドレンジスピーカー(フロントドア部)、25mmトゥイーター(フロントピラー部)などで構成。音質自体も、スッキリとしつつ厚みのある、いつものBOSEらしい音だった。

ズッシリと落ち着いた走りのキャラクター

日産 ノート オーラ日産 ノート オーラ
ノートオーラの走りは、近く改めて試乗の機会があるようなので、詳細はそちらでご報告したい。今回はテストコース内での限られた条件だったが、タイヤサイズ、トレッドの違いや、キャラクター設定の違いからか、ノートが全体的に軽快なのに対し、ノートオーラは、2WDも4WDもクルマの挙動がよりズッシリと落ち着きを増した印象になっているように感じた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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