水上のランボルギーニ、V12ツインエンジンで4000馬力…第一号艇を引き渡し

『ミウラ』や『カウンタック』のラインを現代的に解釈したヨット

最高速はおよそ111km/h

シアンFKP 37はランボルギーニ史上最強の819hp

ランボルギーニ・シアン FKP 37 と テクノマール for ランボルギーニ 63
ランボルギーニ・シアン FKP 37 と テクノマール for ランボルギーニ 63全 21 枚

ランボルギーニは7月27日、「テクノマール」ブランドのモーターヨット、『テクノマールforランボルギーニ63』(Tecnomar for Lamborghini 63)の第一号艇を顧客に引き渡した、と発表した。

写真:テクノマール for ランボルギーニ 63

イタリアンシーグループは、ラグジュアリーヨットメーカーとして、世界最大規模の企業のひとつ。テクノマールforランボルギーニ63は、ランボルギーニが設立された1963年を記念したモデルとなり、少量が限定生産される。

テクノマールforランボルギーニ63の開発プロジェクトは、イタリアンシーグループとランボルギーニのデザイン部門の「チェントロ・スティーレ」との協業から始まった。ランボルギーニのハイブリッドスーパーカーの『シアンFKP37』に、インスピレーションを求めたという。

『ミウラ』や『カウンタック』のラインを現代的に解釈したヨット

テクノマールforランボルギーニ63のエクステリアは、造船技師が流体力学に基づいてデザインした。マルチェロ・ガンディーニが手がけた1960年代の『ミウラ』や1970年代の『カウンタック』のラインを現代的に解釈したという。キャビンの屋根部分のデザインは、ランボルギーニのロードスター各車に着想を得ている。船首のライトはY字型で、シアンFKP37やコンセプトカーの『テルツォ・ミレニオ』と同様のデザインとした。テクノマール for ランボルギーニ 63テクノマール for ランボルギーニ 63

インテリアのデザインは、ランボルギーニらしいすっきりとしたラインが特徴だ。六角形やY字のモチーフが組み込まれている。内装の素材や色は、ランボルギーニのカスタマイズプログラムの「Ad Personam」と同じく、フルカスタマイズできる。

インパネは、自動車用をアレンジしたもので、ナビゲーションや操作システムなどが組み込まれている。ランボルギーニのスーパーカーと同様、カーボンファイバー仕上げとした。舵のハンドルには、スーパーカーのステアリングホイールに似たデザインを採用している。

最高速はおよそ111km/h

船体の素材には、ランボルギーニのスーパーカーと同様、カーボンファイバーを使用した。これにより、全長63フィート(およそ19.2m)でありながら、重量を24トンに抑えた。テクノマール for ランボルギーニ 63テクノマール for ランボルギーニ 63

MAN製のV型12気筒エンジンは、最大出力2000psを引き出す。このV12を2基搭載し、合計パワーは4000psだ。最高速は60ノット(およそ111km/h)。テクノマールブランドのヨットの中で最速という。エンジンの始動/停止ボタンは、V12エンジンを2基搭載するため2つあり、自動車用と同じものを使用している。

シアンFKP 37はランボルギーニ史上最強の819hp

テクノマールforランボルギーニ63のモチーフとなったシアンFKP 37は、ミッドシップに6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンをチューニングして搭載する。チタン製吸気バルブを採用するなどして、最大出力は785hp/8500rpmに引き上げられた。

48Vのモーターは、ギアボックスに組み込まれ、最大出力34hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、ランボルギーニの市販車として、史上最強の819hpのパワーを引き出す。これにより、0~100km/h加速は、史上最速のランボルギーニとなる2.8秒以下、最高速は350km/h以上のパフォーマンスを可能にする。

電気エネルギーの蓄電には、リチウムイオン電池ではなく、スーパーキャパシタを使用する。『アヴェンタドール』で最初に実用化されたスーパーキャパシタだが、シアンでは10倍の電力を蓄電できる設計とした。ランボルギーニによると、同じ重量のバッテリーよりも出力は3倍強力で、同じ電力を生成するバッテリーよりも3倍軽量という。スーパーキャパシタは、コックピットとエンジンの間の隔壁に配置され、前後の重量配分に配慮している。ランボルギーニは8月13日、米国カリフォルニア州で開催中の「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において、『カウンタックLPI 800-4』(Lamborghini Countach)を初公開し……

《森脇稔》

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