[カーオーディオ システムアップ AtoZ]スピーカー…適合する口径を把握せよ

17cmクラスのスピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。
17cmクラスのスピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G400)。全 1 枚

愛車のサウンドシステムのバージョンアップを考えているドライバー諸氏に向けて、カーオーディオユニットをガイドするシリーズ連載をお贈りしている。まずは「スピーカー」をテーマに据えて展開している。今回は、「口径」について説明していく。

さて、前回までは市販スピーカーには「コアキシャルタイプ」と「セパレートタイプ」とがあることを解説した。まずはそのどちらにするかを考える必要があるからなのだが、実を言うとそれ以前に1点、確認しておくべきポイントがある。それが「口径」だ。

なお確認すべき「口径」とは、「ミッドウーファー(ドアに取り付けるスピーカー)」の「口径」だ。それが愛車に合わないモデルを買ってしまうと、ドア内部の鉄板を切る等の大掛かりな改造を施す必要性が生じる。そんなことになれば、取り付け費用が相当にかさんでしまう。

なお市販スピーカーの口径は、基本的には数パターンしかない。厳密なサイズは各製品ごとで異なっているのだが、大まかに「17cm」「16.5cm」「16cm」「13cm」「10cm」「8.8cm」、これらのどれかであることがうたわれている場合がほとんどだ。

ちなみに国産スピーカーは「17cmクラス」がもっとも多く、輸入モデルでは「16.5cm」がスタンダードだ。とはいえこの2つは、同一クラスだと思って良い。

で、クルマ側はどうなっているのかというと、国産車では17cm(16.5cm)クラスが適合サイズである場合がもっとも多い。一部ミニバン等では純正スピーカーが15cm×23cmくらいの楕円形タイプである車種も存在するが、その場合でも17cmクラスが適合する。一方欧州車では、純正スピーカーが8~10cmクラスである場合が多い。

ところで、市販スピーカーの一般的なサイズは17cm(16.5cm)クラスなので、高級スピーカーもほとんどが17cm(16.5cm)クラスとなっている。ゆえに、純正スピーカーが10cmクラスであってもハイエンドシステムを構築しようとする場合には、17cm(16.5cm)クラスのスピーカーが選ばれることが多い(改造を施して装着される)。しかしそれはレアケースだ。スムーズに、そしてローコストでスピーカー交換をしたいと思うなら、愛車に適合する「口径」のモデルの中から選ぶのが鉄則となる。

もしも愛車の純正スピーカーの「口径」がどのくらいなのかが分からなかったら、スピーカー選びをする前にまず、カーオーディオ・プロショップにて愛車に適合する「口径」がどのくらいなのかを確認しよう。

今回は以上だ。次回以降も「スピーカー」の製品ガイドを多角的に紹介していく。お楽しみに。

愛車に適合する「口径」を把握せよ! システムアップのための、カーオーディオユニット“AtoZ”! lesson 01「スピーカー編」その3

《太田祥三》

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