光岡『バディ』が大人気だそう。そこで今回はそのことを受け、ネタ元の“シルバラード”と同年代の当時のシボレー・ディビションのモデルを振り返ってみたい。
シボレー・ブレーザー・シルバラード
あのクルマを見た瞬間、ご存知だった方はこのクルマを連想したはず。写真は86年の日本市場向けGM車のカタログより。あのクルマのマスクは、僅かに逆スラントをかけているものの、縦4灯の角型ヘッドランプを始め、上下2分割のグリルはブロックパターンの“数”まで一緒だ。いっそオリジナルと同じボウタイのエンブレムを付けてしまいたいほど。
当時の実車は4バレルの5.7リットル・V8を搭載、サスペンションは前後リーフ式。80年代当時、そろそろクラシカルな味わいになってきた70年代の雰囲気を残していたビッグサイズの4WDだった。
シボレーS10ブレーザー
シボレーS-10ブレーザー
83年に登場したS10の最初の世代。『シルバラード』よりも小型で、正規輸入された日本仕様には2.8リットルのV6を搭載。ビルシュタインのガスショックが標準だった。正規輸入車ではなかったが、スポーティなキャラクターの兄弟車に『GMCジミー』があり、その高性能版“タイフーン”なるモデルに恐る恐る試乗した経験が筆者にはある。
シボレー・コルベット
シボレー・コルベット
筆者は考えが古風なせいか、『コルベット』といえば最新の“C8”よりも、Yumingの歌に出てきた初代や、スティングレー、“C4”くらいまでが“らしい”気がする。FRPボディ、横置きグラスファイバー・リーフの独立式サスペンションなど、エンジニアリングもユニークだった。
シボレー・カマロZ28-E
シボレー・カマロ Z28-E
筆者は考えが古風なせいか、『カマロ』というと1967年に登場した初代から写真の3代目(1982年登場)あたりが気持ちにササる。兄弟車の『ファイアーバード・トランザム』の、ボンネットから突き出たエアスクープが自分と逆位相にユラユラ揺れるのを眺めながら走らせるのも醍醐味だったが、『カマロ』はスペシャルティカーらしく、気軽に乗りこなせるところがよかった。
搭載エンジンは『コルベット』と同じV8だが、排気量はあちらが5.7リットル、『カマロ』が5リットル。
シボレー・カプリス・クラシック・ワゴン&セダン
シボレー・カプリス・クラシック・ワゴン
当時のいわゆる“フルサイズ”のモデルとして用意されていたのがこの『カプリス・クラシック』。ボディサイズは8人乗りのワゴンで全長×全幅×全高=5545×2035×1580mmだった。フルサイズらしくワゴン、セダンともにV8の5リットル(4986cc)を搭載。ワゴンのバックドアは2ウェイの開閉式を採用し、実用性が考えられたもの。コラムシフトを採用し、フロントはベンチシート。