岸田内閣が発足…自工会 豊田会長「リーダーシップに期待」[新聞ウォッチ]

岸田内閣(10月4日)
岸田内閣(10月4日)全 3 枚

衆参両院の本会議での首相指名選挙で、第100代首相に自民党の岸田文雄総裁が選出され、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、岸田内閣が発足した。

岸田氏は新政権を「新時代共創内閣」と表現し、新型コロナウイルス対策を最重要課題に掲げ、コロナ禍で傷んだ経済の立て直しと、所得分配を重視する「新しい資本主義」の実現に取り組むという。

また、岸田氏は、臨時国会会期末の10月14日に衆院を解散し、衆院選を19日公示、31日投開票で実施することも表明した。

きょうの各紙も「岸田内閣発足」を1面トップのほか、総合面などで報じている。社説のテーマでも取り上げており、このうち、読売は「難問山積に総力で立ち向かえ」。朝日は「実行問われる『寛容な政治』」、毎日は「政策を転換できる布陣か」、産経は「実行力こそ問われている」。さらに、東京は「民主主義再生こそ急務」、日経は「新政権は日本再生への道筋を示せ」などと注文をつけている。

岸田首相の就任に伴い、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)も談話を発表。きょうの日経が取り上げているが、「カーボンニュートラルの実現やデジタル化など多くの重要課題に直面していると認識している」と指摘。そのうえで「岸田首相のリーダーシップのもと『今日より明日はきっとよくなる』と信じられる日本へ導いていただくことを期待する」などと、まずはあたり障りのない無難なコメントだ。

豊田会長のコメントは次の通り。

現在の日本は、コロナ危機を乗り越え、一日も早く安全・安心な国民生活を 取り戻すことに加え、2050年カーボンニュートラルの実現、デジタル化 の一層の推進等、地球と人類の未来のために取り組むべき多くの重要課題に 直面していると認識しております。

新内閣におかれましては、岸田新総理のリーダーシップのもと、国民のひと りひとりが「今日より明日はきっとよくなる」と信じられる日本へ導いてい ただくことを期待いたします。

われわれ自動車産業といたしましては、取り巻く環境は厳しさを増すばかりですが、日本の基幹産業として、関連産業を含めた多くの雇用を守りながら、 コロナからの復興、カーボンニュートラルの実現など、日本の未来のために 必死に努力をしてまいりたいと思っています。

「自分以外の誰かのために」という想いを胸に、それぞれの現場で、日本の 「移動と暮らし」、そして経済を支える自動車産業550万人の取り組みを ご支援いただきますようお願い申し上げます。

2021年10月5日付

●岸田内閣発足、コロナ対策・経済再生注力、衆院選31日投開票、19日公示(読売・1面)

●立ち乗りEVトヨタが発売(読売・7面)

●マツダ夜間操業計10日間停止へ(朝日・9面)

●各地昼夜の人出増「緊急事態」解除後、初の休日(毎日・25面)

●多摩川スピードウェイ、最後の企画、ゆかりの旧式車とともに(東京・24面)

●ホンダ、国内でネット販売、新車、商談から契約まで、海外勢先行、販売網再編も(日経・19面)

●トヨタ、再発防止徹底へ、車検不正、来月の販売店会議で(日経・19面)

●岸田内閣発足、「指導力に期待」自工会の豊田会長(日経・19面)

《福田俊之》

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