カラートレンド予測 2021-2022…テーマは「無限のバリエーション」 BASF

BASF自動車カラートレンド予測 SUPERPOSITION(スーパーポジション)
BASF自動車カラートレンド予測 SUPERPOSITION(スーパーポジション)全 9 枚

BASFは10月13日、世界各エリアの2021~2022年自動車カラートレンド予測を発表した。

BASFでは毎年、産業界やファッション、消費者製品、自然などから将来のトレンドカラーを予測。それをもとに表面、テクスチャー、色域を開発している。2021-2022年の自動車カラートレンドコレクションは「SUPERPOSITIONスーパーポジション(重ね合わせ)」。物事は白か黒か、コインの表か裏か、1か0かだけでは語れない。この世の中には数え切れないほどのバリエーションが存在しており、今回のコレクションはそうしたバリエーションを堪能できる内容となっている。

2021~2022年自動車カラートレンド予測によると、アジア太平洋地域のキーカラーは「Mobius(メビウス)」。ライトブルーと暖かみのあるブラウンの要素を合わせ持つ、新たな考え方を表す象徴的な色だ。見る角度によって変化するそのユニークなカラートラベルによって、誰にでも無限の可能性が開かれる社会における柔軟性を表している。合理的な色合いやカラートラベルだけでなく、神秘さをも連想させる、限界も終わりもない色。スーパーポジションというテーマは、多くのバリエーションが同時に発現するという意味であり、それがキーカラーのメビウスとそのユニークな価値、要素に集約されている。

中国のキーカラーは、「Knowing Ignorance(ノーイングイグノランス)」。古代ギリシャの哲学者デモクリトスの「真理は深いところにある」という考えからインスピレーションを得ている。明るいところでは緑にきらめき、そして温かみのある茶色みを帯びた色域へと変化し、暗いところでは赤みを帯びた色へと変化する。人間は既存の知識に挑み、古い規則を破りながら、常に新しいことを発見し、学んできた。中国の自動車購入者が新しい個性的な色の表現を求める中、ノーイングイグノランスの奥深い高級感が注目を集めるだろう。

北米のキーカラーは「Lambent Earth(ランベントアース)」。燃えるような輝きとナチュラルなブラウンの組み合わせで、世界の豊かなエネルギーと儚さの本質を表現している。派手なエフェクトと彩度の高い顔料で構成されたこの色合いは、単に美しい色というだけでなく、コーティングされた表面で踊る光の物理学から生まれる無数の可能性を示している。この色域の土台となっているものは、楽観主義とレジリエンスであり、困難に直面しても前に進む人類の可能性を示している。美的感覚とテクノロジーを重ね合わせたランベントアースが、色を新たな次元へと昇華させる。

欧州・中東・アフリカ地域のキーカラーは、個性的で他とは異なる「Spectora(スペクトラ)」。積極的すぎず、派手すぎない中間色のパステルカラーを使用し、新しい近未来的な側面を表現。ストレートなオレンジ色が新たな技術的雰囲気を与えている。スペクトラは有機顔料のような技術的特性と、原油やガス由来のエネルギーを再生可能な資源で置き換えるBASFのバイオマスバランスアプローチによってCO2を削減する製造プロセスを組み合わせることで誕生。色に対して総合的なアプローチを取る新しい方法であり、スペクトラのオレンジはバランスのとれた構成を表している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【三菱 デリカミニ 新型】インテリアはバージョン0.8から「2.0」に進化! 専用開発で実現した“らしさ”とは
  2. トヨタ『アクア』がプリウス顔に大変身! 一部改良モデルが発売、248万6000円から
  3. 「ほぼ未使用」のスーパーカー20台、匿名バイヤーに一括売却へ その総額は…
  4. あのホンダ『エリシオン』が中国で生きていた! 新グリル採用の新型、約515万円から発売
  5. ヤマハのネオレトロ『XSR900』、外装キットが国内20%超の装着率で「嬉しい誤算」その理由とは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る