【F1 メキシコGP】フェルスタッペンが2連勝で今季9勝目…ペレスがメキシコ人初の地元表彰台

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メキシコシティのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで7日(現地時間)、第18戦メキシコGPの決勝レースが行われ、スタートでトップに立ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がそのまま独走で優勝した。

アメリカ大陸での2戦目、そして今季3度目の3週連続開催の初戦となったメキシコGP。予選ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)がポールポジションでルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手と、メルセデスの2台がフロントローから決勝レースに挑むことになった。対するレッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手と、セカンドローからスタートする。

決勝レースは71周。スタートを決めたのはフェルスタッペンで、2台のメルセデスを抜いて1コーナーでトップに立った。ポールポジションのボッタスは7番手スタートのダニエル・リカルド(マクラーレン)と接触してスピン。最後尾まで順位を落とした。後方では接触もあり、いきなりセフティーカーが導入されレースは5周目に再開。この時点でトップはフェルスタッペン、ハミルトンが2位、3位ペレス、4位ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)と、3台のホンダ勢がメルセデスのハミルトンを取り囲む状態でレースは進んだ。

フェルスタッペンはハミルトンとの差を徐々に開き独走状態に。2位争いはペレスがハミルトンに追いつけないまま差が開いていった。29周目、上位ではハミルトンが最初にピットインを行い、タイヤをミディアムからハードに交換。31周目にガスリーが、そして34周目にフェルスタッペンがピットインしてタイヤをハードに交換した。これで見掛け上ペレスがトップに立ち、スタンドのファンは総立ち。サーキット中のファンが母国ドライバーの活躍に大歓声を送った。

このペレスは後半戦をフレッシュなタイヤで戦い、ハミルトンを逆転するためにタイヤ交換を遅らせ40周目にピットイン。タイヤをミディアムからハードに履き替え3位でコースに戻った。この時点で2位のハミルトンとは7.5秒の差。しかしハミルトンより11周若いタイヤを履くペレスはファステストラップも記録しながら徐々にその差を詰めていった。そして60周目、ついにその差は1秒以内となり一気に襲いかかったが、ハミルトンも防戦してペースを上げ、ここから一進一退の攻防がファイナルラップまで続いた。

トップを快走していたフェルスタッペンは2位に16秒もの差をつけて堂々の優勝。第17戦アメリカGPに引き続き2連勝を飾るとともに、今季9度目となる勝利を飾った。

2位は最後までペレスを抑えきったハミルトン。そしてペレスがメキシコ人として初めてメキシコGPで3位表彰台に立った。

ガスリーが4位でチェッカーを受け、トップ4に3台のホンダPU搭載車両が名を連ねる結果に。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)はスタート直後に後ろから当てられ、リタイヤとなった。

これでドライバーズチャンピオンシップはフェルスタッペンが312.5ポイント、ハミルトンが293.5ポイントとなり19ポイント差に。コンストラクターズ(製造者=チーム)チャンピオンシップはメルセデスが478.5ポイント、レッドブル・ホンダが477.5ポイントと、1ポイント差となり、ホンダが1991年以来のタイトル獲得に向け大きく前進した。

次戦サンパウロ(ブラジル)GPは、11月12日から14日の日程で開催される。

■メキシコGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
4. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
5. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
6. カルロス・サインツ(フェラーリ)
7. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
8. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
9. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
10. ランド・ノリス(マクラーレン)
11. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
12. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
13. エステバン・オコン(アルピーヌ)
14. ランス・ストロール(アストンマーチン)
15. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
16. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
17. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
18. ニキータ・マゼピン(ハース)
以上完走

--. ミック・シューマッハ(ハース)
--. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

《藤木充啓》

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