【SUPER GT 第8戦】ENEOS X PRIME GR Supraがポールポジションを獲得…STANLEY NSX-GTが2番手でタイトルに王手

GT500クラスポールポジションの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
GT500クラスポールポジションの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)全 13 枚

静岡県・富士スピードウェイで27日、今シーズンの最終戦となるSUPER GT第8戦の公式予選が行われ、GT500クラスは#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がポールポジションを獲得した。

GT500クラスポールポジションを獲得した#14 ENEOS X PRIME GR Supraの(中央3名左から)大嶋和也、高木虎之介監督、山下健太GT500クラスポールポジションを獲得した#14 ENEOS X PRIME GR Supraの(中央3名左から)大嶋和也、高木虎之介監督、山下健太

2年連続で最終戦の舞台となった富士スピードウェイ。2020年のGT500クラスタイトル争いは、残り数100mで逆転チャンピオン決定という劇的な幕切れだった。2021年もタイトル争いは激戦。6チームのドライバーがチャンピオンの権利を持って最終戦を迎えた。GT300クラスも5チームのドライバーがその権利を持っており、例年以上に激しいタイトル争いとなる最終戦となりそうだ。

27日に行われた公式予選はノックアウト方式。GT500クラスはQ1に15台全車が出走し、上位8台がQ2に進出。この8台でポールポジションを掛けたQ2のタイムアタックが行われる。28台が参戦しているGT300クラスは2グループに分かれてQ1を行い、それぞれの上位8台がQ2に進出。計16台でQ2が行われる。

GT500クラスポールポジションの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)ピット作業GT500クラスポールポジションの#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)ピット作業

GT500クラスのQ2進出は以下の8台。
#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
#38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)
#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)

ランキングトップの#1 STANLEY NSX-GT山本尚貴と8ポイント差の#17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、17ポイント差の#12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)はQ1で脱落。5ポイント差の#8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)、16ポイント差の#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)、20ポイント差の#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が無事Q2に進出した。

GT500クラス予選2位の#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)GT500クラス予選2位の#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

Q2は残り2分を切ったところからタイムアタックが始まり、まずは#1 STANLEY NSX-GT山本が1分25秒867を記録してトップに浮上。その直後に#37 KeePer TOM'S GR Supra平川亮が1分25秒938で2番手に上がってきた。そして終了間際に#14 ENEOS X PRIME GR Supra山下が、山本が出したタイムをコンマ1秒短縮する1分25秒764を記録。最終的にこれを上回る者は現れず、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)がポールポジションを獲得した。

決勝レースで優勝すると20ポイント稼げるが、#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)はポールポジションの1ポイントを獲得してランキングトップとの差は19ポイントに。逆転チャンピオンに向け、首の皮1枚つながった状態で決勝レースを迎えることになった。

GT500クラス予選3位の#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)GT500クラス予選3位の#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)

2番手はランキングトップの#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)。チャンピオン獲得に向け、絶対的に有利な位置から決勝レースをスタートする。

GT300クラスのQ2は残り2分半で#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT川合孝汰が1分34秒547を記録してトップに浮上。その後#88 JLOC ランボルギーニ GT3小暮卓史、#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT吉本大樹、#61 SUBARU BRZ R&D SPORT山内英輝らがそのタイムに迫るが2位がやっとだった。しかし山内は翌周もアタックを続け1分34秒395を記録。#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が最後の最後に逆転でポールポジションを獲得した。

GT500クラス予選4位の#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)GT500クラス予選4位の#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)

66周で争われる決勝レースは、28日13時にスタートする。

◆SUPER GT第7戦富士、GT500クラス予選Q2結果

GT300クラスポールポジションの#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)GT300クラスポールポジションの#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

1. #14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)/1分25秒764
2. #1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)/1分25秒867
3. #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)/1分25秒938
4. #36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)/1分26秒084
5. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)/1分26秒127
6. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)/1分26秒169
7. #38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)/1分26秒292
8. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)/1分26秒921

◆SUPER GT第7戦富士、GT300クラス予選Q2結果

GT300クラスでポールポジションを獲得した#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの(中央3名左から)井口卓人、小澤正弘監督、山内英輝GT300クラスでポールポジションを獲得した#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの(中央3名左から)井口卓人、小澤正弘監督、山内英輝

1. #61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)/1分34秒395
2. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)/1分34秒547
3. #60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)/1分34秒799
4. #88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)/1分34秒989
5. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)/1分35秒365
6. #2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)/1分35秒446
7. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)/1分35秒645
8. #25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)/1分35秒754
9. #35 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ)/1分36秒002
10. #244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)/1分35秒795
11. #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)/1分36秒048
12. #7 Studie PLUS BMW(荒聖治/山口智英)/1分36秒241
13. #87 グランシード ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)/1分36秒278
14. #9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)/1分37秒379
15. #34 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾)/1分38秒799
16. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)/1分45秒986

《藤木充啓》

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