JRグループは12月17日、ダイヤ改正を3月12日に実施すると発表した。JR北海道、JR東日本、JR西日本、JR九州では次のように駅の開業・移転・改良、新車の追加投入といった新たな動きが見られる。
JR北海道 20年ぶりに新駅、キハ261系とH100形を追加投入
札沼線(学園都市線)では、2002年4月に開業した函館本線流山温泉駅以来の新駅となる「ロイズタウン」駅があいの里公園~石狩太美間に開業する(しかし、流山温泉駅は今改正で入れ替わりに廃止)。1面1線の無人駅で、あいの里公園以北へ運行される列車84本のうち75本が停車する。


宗谷本線では、名寄市内の東風連駅を1.5km名寄方に移設し「名寄高校」に改称。旭川~名寄間の普通列車と快速『なよろ』を合わせた24本が停車する。
根室本線新得~釧路間、石北本線旭川~上川間では、電気式H100形一般型気動車30両が追加投入され、根室本線では平均3~7分程度のスピードアップが図られる。石北本線では24本中19本の普通列車がH100形に置き換えられ、旭川~上川間は平均6分、スピードアップされる。
また、札幌~釧路間の特急『おおぞら』にはキハ261系1000番台22両が追加投入され、全列車同系に統一される。

JR東日本 上越新幹線にE7系が増加、E131系にニューフェイス

上越新幹線にE7系が追加投入され、『とき』は上下各2本、『たにがわ』は上下各4本が同車に置き換えられる。
東北本線(宇都宮線)小山~黒磯間、日光線(宇都宮~日光)にE131系600番台、相模線(茅ヶ崎~橋本)にE131系500番台が投入され、相模線では全列車がワンマン化される。
総武快速線・横須賀線ではE235系1000番台を追加投入する。

JR東海 新系列車315系を中央西線へ投入
中央本線(中央西線)名古屋~中津川間に新型通勤型電車315系を投入する。人口知能(AI)を活用した空調設備など最新の設備が設けられており、同区間では2023年度中にすべての既存車を315系に置き換える。
JR九州 鹿児島本線折尾駅が高架開業
鹿児島本線・筑豊本線(福北ゆたか線・若松線)折尾駅(北九州市八幡西区)が高架化され、鹿児島本線と筑豊本線(福北ゆたか線)直方方面への乗換え利便性が向上する。これにより直方方面へは折尾乗換えが基本となるため、黒崎乗換えの利便を考慮した折尾~黒崎間の運賃特例(同区間の往復運賃免除)が廃止となる。
