ランドローバー レンジローバー 新型、PHVの受注を欧州で開始…EVモードは113km

PHV搭載車は「P440e」と「P510e」の2グレード

新アーキテクチャー「MLA-Flex」を採用した最初のモデル

ラグジュアリーな「SV」モデルが選択可能

レンジローバー史上最大のタッチスクリーンは13.1インチ

ランドローバー・レンジローバー 新型のPHV
ランドローバー・レンジローバー 新型のPHV全 22 枚

ランドローバーは1月27日、新型『レンジローバー』(Land Rover Range Rover)のプラグインハイブリッド車(PHV)の受注を欧州で開始した。英国本国でのベース価格は、10万3485ポンド(約1600万円)と発表されている。

◆PHV搭載車は「P440e」と「P510e」の2グレード

PHVパワートレイン搭載車は、「P440e」と「P510e」の2グレードが用意される。両グレードともに、3.0リットル直列6気筒「INGENIUM」ガソリンエンジンに、最大出力143psのモーターを組み合わせる。

P440eの場合、PHVシステム全体で最大出力440ps、最大トルク63.2kgmを獲得する。P510eでは、最大出力が510ps、最大トルクが71.4kgmに引き上げられる。0-100km/h 加速は5.6秒の性能を発揮する。

バッテリーは、蓄電容量38kWhのリチウムイオンだ。EVモードでの航続は、最大で113km(WLTPサイクル)に到達する。実走行での航続は最大88km。これは一般的なレンジローバーのユーザーの1回の移動距離の75%を電力だけで走行できる充分な距離になるという。CO2排出量は18g/kmに抑えられた。

ランドローバー・レンジローバー 新型のPHVランドローバー・レンジローバー 新型のPHV

◆新アーキテクチャー「MLA-Flex」を採用した最初のモデル

ランドローバーの新しいアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用した最初のモデルとなる。先進のテクノロジーとモダンラグジュアリーを融合させて、すべての乗員に比類なき洗練性を提供する、と自負する。

MLA-Flexは、内燃機関、PHV、100%電気駆動のフルEVに対応できる。MLA-Flexは、パワートレインの柔軟性を高め、品質の新たなベンチマークとなるための取り組みの一環であり、ランドローバーの簡素化されたアーキテクチャー戦略の次なる一歩になるという。

パワートレインは、高効率なマイルドハイブリッドやPHVから選択できる。ボディタイプは、スタンダードホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)の2種類だ。乗車定員に応じて、4名乗り、5名乗り、7名乗りから好みの仕様を選択できる。4名乗りと7名乗りはロングホイールベースのみが設定される。

ランドローバー・レンジローバー 新型の「SV」ランドローバー・レンジローバー 新型の「SV」

◆ラグジュアリーな「SV」モデルが選択可能

PHVグレードでは、ラグジュアリーな「SV」モデルが選択できる。SVは、新型レンジローバーのラグジュアリーとパーソナライゼーションを追求し、卓越したクラフトマンシップを体現することを目指した。専用のデザインディテールとして、光沢メッキメタル、滑らかなセラミック、複雑なモザイク模様の寄木細工、高品質のレザー、サステナブル(持続可能)な素材である「Ultrafabrics」などを採用している。また、顧客の好みに応じたカスタマイズは、160万以上の組み合わせを可能にしているという。

新型『レンジローバーSV』では、新たに設けられた2種類のデザインテーマとして、「SV SERENITY(セレニティ)」と「SV INTREPID(イントレピッド)」を用意する。フロントとリアのコントラストが効いたツートンカラーのインテリアを採用した。電動で展開できるクラブテーブルや冷蔵庫など利便性の高い機能も備えており、乗り心地を追求した4名乗り仕様「SV シグネチャースイート」も選択できる。

また、セラミック製SVラウンデルと、シンプルにレンジローバーSVと呼称するようにしたネーミング戦略を適用した初めてのモデルになる。SVラウンデルは、モダンラグジュアリーや、最高のパフォーマンス、走破能力の実現を目指している「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」のデザインとエンジニアリングに対する情熱を表しているという。今後、SVOが手がけるランドローバーモデルには、すべてSVラウンデルが付き、識別できるようにする。

ランドローバー・レンジローバー 新型のPHVランドローバー・レンジローバー 新型のPHV

◆レンジローバー史上最大のタッチスクリーンは13.1インチ

新型には、最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを搭載する。レンジローバー史上最大のタッチスクリーンは13.1インチで、湾曲したフローティングデザインが特長だ。スマートフォンに着想を得たインターフェースを導入する。空調コントロール用のスイッチと連携して、主要な車両機能を直感的に制御できるようにした。

最新のPivi Proは、新開発のセミフローティング13.7インチのインタラクティブドライバーディスプレイと連携して機能する。このディスプレイは、Pivi Proのメインスクリーンのデザインを反映して、3パネルレイアウトとし、新しい高解像度グラフィックを導入した。ステアリングホイールのコントロールスイッチを使用して、表示内容をカスタマイズできる。

ランドローバーとしては初めて、画面に触れて押すと、センターディスプレイが触覚フィードバックを提供するようになった。操作時に画面を見なくても、確認が得られるため、Pivi Proをさらに直感的に操作できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 路面に「矢印」照らすウインカー国内初搭載、トヨタ『カローラクロス』が改良
  2. 「このサイズ感は良い」上陸間近のアルファロメオ『ジュニア』、日本に最適とSNS注目
  3. 「一目惚れしたかも」ジープ『コンパス』新型にSNS興奮、初のEVに「航続650kmって優秀では」
  4. オートサロンで注目の1台、スバル『S210』ついに抽選申込を開始 限定500台のみ
  5. 昔ほど“馬力アップ”しない? それでも交換する価値がある理由~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
ランキングをもっと見る