鈴木直道北海道知事は2月4日に開かれた定例会見で、事実上の廃止が決定した函館本線長万部(おしゃまんべ)~余市(よいち)間、根室本線富良野~新得間について記者の質問に答えた。
北海道新幹線の並行在来線のうち函館本線長万部~小樽間については、2021年12月27日に開かれた「第11回後志ブロック会議」で長万部町、倶知安(くっちゃん)町、共和町、仁木(にき)町がバス転換を容認したが、2月3日に開かれた会議では、保留していた黒松内町、蘭越町、ニセコ町も容認し、長万部~余市間のバス転換が事実上決定した。整備新幹線の並行在来線が廃止される例は、北陸新幹線が長野まで開業した1997年10月に廃止された信越本線横川~軽井沢間以来となる。
残る、余市町と小樽市に跨る余市~小樽間については余市町が存続を主張しており、JR北海道が自治体による赤字補填を条件に運行委託に応じる考えを示しているが、区間の大半を占める小樽市は態度を保留している。小樽市ではバス転換でも対応可能であるという見解を示しているが、2月6・8日に地域ごとの住民説明会を開催する予定で、2月11日には全市民を対象に開催。この状況を見て最終的な判断を下すと思われる。
これらの動きについて鈴木知事は「大きなご決断をされた」と評価した上で、余市~小樽間については「小樽市の考えを聞くことが大切」と述べ、引き続き、余市町、小樽市、北海道の3者による個別協議を進め、2022年度の早い時期に結論を出したいとする意向を示した。
一方、1月28日に、富良野市、南富良野町、占冠(しむかっぷ)村、新得町が参加した会議で「バス転換やむなし」という結論が出た根室本線富良野~新得間については、記者から「(北海道が)鉄路を守る姿勢を示していないのではないか?」という声が上がったが、これについては、地域の重い選択をしっかり受け止めて、新たな交通態勢の確保にしっかり取り組んでいくという考えを示した。
