アウディ S8 改良新型、0-100km/h加速は3.8秒…欧州発売

「S」モデルらしいスポーティな内外装

4.0リットルV8ツインターボは最大出力571hp

「プレディクティブ・アクティブサスペンション」

カメラが路面の凹凸を認識しサスペンションを予測的に調整

アウディ S8 改良新型
アウディ S8 改良新型全 10 枚

アウディは2月15日、改良新型『S8』(Audi S8)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、14万4800ユーロ(約1900万円)と発表されている。

◆「S」モデルらしいスポーティな内外装

S8は、「A8」 シリーズの頂点に位置する高性能グレードだ。改良新型S8の内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施された。エクステリアでは、フロントグリル、フロントバンパー、サイドシル、ドアミラーなどに、専用の装飾が施される。アルミホイールは、最大で21インチが装着できる。リアには、ツインエグゾーストが装備された。

改良新型S8では、主要市場の中国、米国、カナダ、韓国では、ロングホイールベース仕様のみが導入される。ロングホイールベース仕様では、全長と全高が増加することによって、ヘッドルームとレッグルームのスペースが増え、乗員の快適性が追求されている。

夜間には、アンビエントライトパッケージプラスがインテリアをエレガントに演出する。後席にはマトリクスLEDテクノロジーを採用したリーディングライトが設置されている。

アウディ S8 改良新型アウディ S8 改良新型

◆4.0リットルV8ツインターボは最大出力571hp

直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボ「TFSI」エンジンを搭載する。最大出力は571hp、最大トルクは81.6kgmを獲得する。81.6kgmの最大トルクは、2050~4500rpmで発生し続ける特性とした。動力性能は、0~100km/h加速を3.8秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネータースターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中にエンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動する。減速時には、BASがエネルギーを回生する。気筒休止システムも搭載する。

トランスミッションは、8速AT「ティプトロニック」だ。電動オイルポンプにより、エンジンが作動していないときでもギアを変えることができる。セルフロッキングセンターディファレンシャルを備えた4WDの「クワトロ」を組み合わせた。スポーツディファレンシャルを標準装備した。スポーツディファレンシャルは、高速コーナリング時に左右の後輪間でトルクを配分し、ハンドリングをさらにスポーティすると同時に安定させるという。

アウディ S8 改良新型アウディ S8 改良新型

◆「プレディクティブ・アクティブサスペンション」

エキゾーストシステムには、サウンドフラップが装着され、よりシャープなサウンドを楽しむことができるという。さらに、「プレディクティブ・アクティブサスペンション」と「ダイナミック・オールホイール・ステアリング」が標準装備された。

プレディクティブ・アクティブサスペンションは、電気モーターを介して、各ホイールに追加のパワーを供給したり停止したりできる。これにより、あらゆる走行条件で、シャシーのポジションをアクティブに調整することができる、と自負する。

サスペンションとブレーキは強化された。カーボンファイバーセラミックブレーキディスクを装着することもできる。

アウディ S8 改良新型アウディ S8 改良新型

◆カメラが路面の凹凸を認識しサスペンションを予測的に調整

「アウディドライブセレクト」は、スポーティなドライビング特性から快適性重視の特性まで、幅広い設定が可能だ。減衰力を電子的に調整するアダプティブエアサスペンションとプログレッシブステアリングを標準装備している。

アウディドライブセレクトで「ダイナミックモード」を選択すると、コーナーではしっかりとタイヤが路面をグリップし、ロール角が小さくなり、制動時のノーズダイブも抑制されるという。「コンフォート+モード」は、路面の凹凸をスムーズに吸収するモードだ。このモードでは、ステアリングがフロントカメラと連動して機能するため、システムの限界内において路面の凹凸を認識し、アクチュエータを予測的に調整する。

コンフォート+モードを選択すると、プレディクティブ・アクティブサスペンションは、特別な機能を作動させる。システムに統合されたカーブチルティング機能が、乗員に作用する横方向の加速度を減少させる。カーブに入ると、最大3度の範囲で、コーナー外側のボディ側面を持ち上げ、内側を下げる。80~130km/hの速度域と、最大0.4Gの横加速度により、コーナリングしていることがほとんど分からないレベル、と自負する。コンフォート+モードで直進している場合、プレディクティブ・アクティブサスペンションは、シャシーのピッチングを補正する。また、乗り降りを快適にするために、ボディを最大50mm上下させることも可能、としている。

《森脇稔》

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