ようやく動き出した新千歳空港への足…千歳線南千歳以南など4線区で再開の目途立たず 大雪禍のJR北海道

新千歳空港駅で発車を待つ快速「エアポート」。2021年10月3日。
新千歳空港駅で発車を待つ快速「エアポート」。2021年10月3日。全 3 枚

大雪禍の影響が続くJR北海道は2月24日、翌2月25日の運行計画を発表した。

昨日2月23日は、再開予定とされていた札幌~新千歳空港間のうち、上りの新千歳空港方面は早々と終日運休となり、下りの札幌方面は臨時列車を運行すると発表されていた。しかし深夜、作業中の除雪機械が故障したため再開が大幅に遅れ、結局、日を跨いだ深夜3時頃にようやく動き出した。本日2月24日は上りも動きだしたが、大幅に減便して運行されている。

2022年2月23日、小樽駅の掲示。札幌~新千歳空港間は14時15分時点で上り列車の終日運休が決まっていた。2022年2月23日、小樽駅の掲示。札幌~新千歳空港間は14時15分時点で上り列車の終日運休が決まっていた。

空港には7000人もの利用者が待機していたというが、受験で渡道した人も多く、Twitter上では路線バスで千歳駅(北海道千歳市)に出て、そこからさらに札幌方面の路線バスに乗り換え、札幌市営地下鉄東豊線福住駅(札幌市豊平区)から地下鉄で都心へ向かう代替ルートを勧めるツイートも見られた。札幌市営地下鉄では新千歳空港発の列車が深夜に再開することを受けて、深夜運行が計画されたものの、再開の大幅遅延により中止されている。

明日2月25日は、千歳線沼ノ端(苫小牧)~南千歳間、函館本線長万部~倶知安間、室蘭本線長万部~豊浦間・苫小牧~岩見沢間、釧網本線網走~摩周間が始発から運休する予定となっているが、除雪が難航していることから、18時50分頃の再開を予定している釧網本線を除いて、再開未定となっている。

また、すでに再開している函館本線小樽~岩見沢間、千歳線新千歳空港~白石(札幌)間、札沼線(学園都市線)桑園(札幌)~北海道医療大学間も朝から減便しての運行となる。

特急については本日2月24日、函館~札幌間の『北斗』と室蘭~札幌間の『すずらん』の全列車、上り『宗谷』が運休。それ以外の列車は再開しているが、2月25日は『宗谷』が上下とも再開する一方、『北斗』全列車が引続き運休。『すずらん』は夕方以降に再開される予定。

2月25日も全列車が運休する特急『北斗』。室蘭本線長万部駅。2月25日も全列車が運休する特急『北斗』。室蘭本線長万部駅。

《佐藤正樹》

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