F1プレシーズンテスト始まる…角田裕毅らが新世代マシンで準備進行中

#22 角田裕毅はテスト初日(23日)、アルファタウリAT03で121周を走った。
#22 角田裕毅はテスト初日(23日)、アルファタウリAT03で121周を走った。全 16 枚

F1のプレシーズンテストが現地23日、スペインのバルセロナで始まった。参戦2年目を迎える角田裕毅アルファタウリ)らが、空力規定が大きく変わるなどした新世代F1マシンで開幕へ向けての準備を進めている。

【画像全16枚】

今季2022年のF1プレシーズンテスト(開幕前合同テスト)は2回、計6日間が予定されており、その第1回目の3日間が23日にスペインGP開催地のバルセロナでスタートした。各チーム、2人のレギュラードライバーがセッション単位で1人ずつ走る格好での進行が基本になる(ドライバー個人で見た場合には走らない日が出てくることも。また、開発ドライバー等が加わる陣営もある)。

2月に入ってから新車発表やシェイクダウン走行などがそれぞれに実施されてきてはいるが、空力の規定が大きく変わったこともあり、「本当の意味での新車発表はプレシーズンテストだろう」と見られていたところもあったなか、全10チームによる“新世代マシンでの初顔合わせ”という格好になっている(ダミーカラーで走っていたり、計測機器を付けて走行していることもある)。

参戦2年目を迎える日本の角田裕毅(アルファタウリ)は初日の2セッションをともに担当し、この日タイムを記録した16人のなかで7位となる1分21秒638をマークした。初日は角田だけがドライブしたアルファタウリAT03、同日のマシン別順位は5位だった(あくまで参考順位とタイムだが、初日“最速車”は1分19秒568のマクラーレンで、2位フェラーリ、3位メルセデス)。

角田は「6日間(のテスト)での大きな目標としては、チームにフィードバックをできるだけ上げて、クルマを作り上げていくことです」とコメント。「もちろん自分のドライビングの面でも学ばなければいけませんが、まずはバーレーンのレース(開幕戦)まで、クルマを作る基礎という意味で本当に大事な時期になりますからね。クルマを作ることを第一にして、仕上げていけたらと思っています」と続けている(本稿における角田の談話はレッドブル・メディア・インフォメーション日本語版より抜粋)。

プレシーズンテストはバルセロナで25日まで続き、第2回開催は開幕地でもあるバーレーンにて3月10~12日にスケジュールされている。開幕戦バーレーンGPは3月18~20日の予定。今季は全23戦がラインアップされており、そこには実現すれば3年ぶりとなる日本GP(鈴鹿サーキット、10月7~9日)も含まれている。

角田は日本GPに関して「今年、鈴鹿に行けることを望んでいます。日本のファンのみなさんの前で走ることは夢でした。日本でレースができることを本当に楽しみにしています」と語り、母国初凱旋の実現を待望する気持ちの大きさをうかがわせている。テストからシーズンを通じて角田がさらなる成長を遂げ、その勇姿が秋の鈴鹿で見られることを期待したいところだ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  5. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る