新しくなったトヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗!「期待以上」の驚きとは

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トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗
トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗全 48 枚

全面進化したトヨタのコンパクトハイブリッド『アクア』。その魅力を体感してもらうべく、レスポンスは読者向けに公道試乗会を開催した。多数の応募の中から選ばれた4名の参加者が見て、触って、試乗したイベントの様子をレポート。そこから見えてきたのは新たなハイブリッドの世界と、欧州車オーナーをもうならせる走りの良さだった。

無色透明だからこそ、いろんな色にも変化できる

トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗

今回の司会進行を務めたのは、レーシングドライバーでありドライビングインストラクターも務める折目遼氏。アクアのオフィシャル動画でも解説役として出演しており、アクアを知り尽くしたドライバーとして参加してもらった。さらに、アクアの開発を担当した、トヨタコンパクトカーカンパニーTC製品企画ZP主幹の山口宰史氏も来場し、参加者と意見を交わした。

冒頭、折目氏と山口氏からデザインをはじめ多くのこだわりポイントを含めたアクアの概要が説明された。折目氏はアクアの魅力について、「カタログを1ページ捲ると、“いい”と書いてあります。このクルマのコンセプトなんですが、どんな人にも、どんな時にもいいという意味なんです。アクアは水。無色透明だからこそ、いろんな色にも、いろんな味にも変化させることができる。アクアという車名の由来はそういったところから来ていて、それが尖り過ぎていないデザインにも繋がっているのです」と解説。

これを受けて山口氏も、「外観デザインは、線で表現するクルマと面で表現するクルマの2通りありますが、アクアは面で表現しています。例えばリア周りのグラマラスさなど、面の抑揚で表しています」とコメント。参加者たちはその話に真剣に耳を傾けながらカタログに目を向ける。

解説役として参加いただいたレーシングドライバーの折目遼氏解説役として参加いただいたレーシングドライバーの折目遼氏

また折目氏からはレーシングドライバーならではの注目ポイントも。「コンパクトカーは扱いやすいことが絶対条件。アクアは、ハンドルを切った時に俊敏に動くことですごく運転がしやすいと直感的に感じさせてくれます。一方で、軽さというよりも、どちらかというと重厚感も感じるんです。このしっとりとした感覚はトヨタの高級車ともすごく近い要素です」と話し、参加者の目を輝かせた。

また、アクアの目玉のひとつとして挙げられるバイポーラ型ニッケル水素電池とリチウムイオン電池との違いや、POWER+モードでの「快感ペダル」、安全機能や先進技術、アドバンスト パーク(高度駐車支援システム)、1500Wのアクセサリーコンセントなど、詳細にわたる説明があった。

実車を前にすると、各自様々な視点でチェック。折目氏や山口氏を質問攻めにする光景も見られ、参加者全員がアクアに対し、非常に高い関心を持っていることが伺われた。

最新の「コンパクトカー」に興味津々の参加者たち

トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗

今回参加した4名は、動機もプロフィールも様々だ。

2016年式の国産コンパクトカーを所有する白川さん(31歳)は、月に3000kmも走るほどの長距離ドライブ好き。アクアに対してはロングドライブ性能や、デザインに関して大いに関心を寄せている。

黒木さん(42歳)は、2008年式の欧州コンパクトカーをメインに、軽ハイトワゴンと軽トラックも所有する。コンパクトカーの買い替えを検討しており参加した。

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野田さん(47歳)はコンパクトカーに関心が高く、現在所有する2010年式の国産コンパクトカーからの買い替えを検討中。ハイブリッド車にはこれまで興味はなかったが、実際の走りを体験したいということで参加。

最後は水間さん(53歳)。2020年式の国産ハイブリッドコンパクトカーを所有しているが、トヨタ車はしばらく乗っておらず最新のアクアが気になったため参加したとのこと。

今回の試乗コースは千葉県にあるかずさアカデミアパークを起点に約20kmの一般道コースを設定。信号がなく、かなりスムーズな直線路もあれば、上り下りのワインディングなどが組み合わされ、走行モードやステアリングの感触などが確かめられるように用意された。試乗車はアクアの最上級グレードの「Z(2WD)」で、2台とも新色の「クリアベージュメタリック」を纏っていた。

面で表現されたデザイン、インテリアの質感に驚き

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エクステリアデザインについて白川さんは、「写真で見た印象は、個性的だけど親しみやすさがあるという感じでした。実際見てみると、面で見せつつもそれだけに頼らないデザインはすごく魅力的だと思いました。1番好きなのはリアのフェンダーのところ。個性的だし、後ろのどの角度から見ても印象が強く残りますね」と話す。

「ぱっと見ると、先代から引き継いだ似たような形で、一言でいうと、馴染みやすいのかなという印象でした」と話すのは黒木さん。「馴染みやすさ」に注目するのには深い理由があった。「地方独特なのかもしれませんが、ちょっと変わったデザインやカラーのクルマを買うと、ご近所の目が気になってしまう。だからこの馴染みやすいデザインは良いですね」。

トヨタ アクアトヨタ アクア

野田さんは「まじまじと見ると、(先代よりも)すごくボリューム感があって、ちょっとヨーロッパ的な感じを受けました。リアのブリスターフェンダーっぽい感じもすごく綺麗ですね」とのこと。

インテリアについてはどうか。象徴的なコメントは白川さんからのもので、「モダン過ぎず、かといって、スポーティ過ぎず。オプションの合皮シートと相まって座り心地もすごく良いですね。先代のアクアとは全く違うと言って良いぐらい質感が上がっている印象がありました」とのこと。

水間さんが「違和感がないですね。初めて乗ってもすぐに誰でも使える感じがあります。すぐに走り出せるという感じです」と話すと、黒木さんも同意見だとうなずいていた。

「違和感がない」がキーワード

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笑顔で試乗を終えた参加者たちに、まずは運転した印象を聞いた。

「実際にステアリングを握ってみると、走り出しから違和感がなく、先代アクアと比べても重すぎず軽すぎずちょうど良い操舵感ですね。コーナーでのライントレース性も高いと感じました」と白川さん。また、これまではハイブリッド車のブレーキの感触に違和感を覚えていたという白川さんだが、「ブレーキのタッチがすごくスムーズで、運転がしやすいと感じました。アクセルを踏んだ時の加速感もスムーズで、ゼロ発進時のクリープもなめらかでした。とにかく違和感なく乗れますね」と高く評価した。

黒木さんは、「ホイールベースが短いにも関わらず、路面のバンプを踏んだ時にぴょこぴょこしないのは非常に好ましいですね」という。これには野田さんも同意し、「後ろのサスペンションのバタつきが全くなくて、車体がしっかりしていると感じました。乗り心地が良かったのが印象的でしたね」と話す。

「乗り心地が良かったのが印象的」と話した野田さん「乗り心地が良かったのが印象的」と話した野田さん

野田さんは、「そういえば、ハイブリッドであることを忘れていました」と驚きのコメント。実は野田さんは最新のハイブリッドを体験するために参加したのだが、「とにかくすんなり乗れたなというのが第一印象です。POWER+モードも試しましたが、力強さも結構ありますし、回生ブレーキも優しくてすごく良かったですね」とハイブリッドだということを気付かせない自然さを評価していた。また視界の良さについても、「Aピラー周りが工夫されていて、全く圧迫感もなくてすごく運転しやすかったです」と話した。

水間さんは、「初めて乗ったクルマだと、左の鼻先とか、サイドから左のお尻の方にかけての位置関係がずっと気になってしまい、最初の10分から15分は注意して運転することが多いのですが、それが全くなくて、車両感覚がつかみやすかったです」と乗りやすさも強調。さらに静粛性に関しても高く評価。「いい意味で裏切られました。静かで、質が高いというか、高級車に乗っている感じ。すごく丁寧に作られた上質なクルマだなという印象です」とコメント。

それに対し、山口氏は「遮音材を効率よく使って、車内に余計な音を入れないようにしていますし、重さも効いています。TNGAを採用したことで、ボディ剛性は、操縦安定性だけではなく、静粛性にも効いているのです。また、ただ単に静かにするのではなく会話明瞭度を指針として、人が話す周波数帯、1キロヘルツから2キロヘルツを重点的に下げています。その結果、室内での会話もしやすくなっています」と解説すると、参加者からは驚きの声があがっていた。

アクアの開発を担当した、トヨタコンパクトカーカンパニーTC製品企画ZP主幹の山口宰史氏アクアの開発を担当した、トヨタコンパクトカーカンパニーTC製品企画ZP主幹の山口宰史氏

もしアクアが自分の車だったら

実車を見て、運転したことで「もしアクアが自分の車だったら」というイメージも膨らむ。

白川さんは「とにかく楽なので、遠出はマスト」と話す。さらにリアシートの居住性についても「今のクルマよりだいぶ良く、アームレストまでついておお!と思いました。日帰りだったら4人でも余裕で行けちゃいそうです」。さらに、「月3000kmも乗るとガソリン代もバカになりません。ディスプレイを見ていたらリッター24km~25kmぐらいでしたので、今のクルマよりも断然良い燃費です。そうなると、月3000km以上走っちゃいそうですね」とロングドライブへの期待を語った。

「給電機能は心強い」と話した黒木さん「給電機能は心強い」と話した黒木さん

黒木さんが注目したのは1500Wの電力を使うことができる給電機能だ。2019年の台風の思い出を振り返り、「千葉県南部は停電で大変でした。あの時は正直、電気のありがたみをものすごく感じました。LEDのランタンを使うなどで、明かりはなんとかなりましたが、スマホの充電にも苦労したのです。そういった時にコンセントがついていることは非常に心強いです」と経験談からコメントしてくれた。

野田さんは、「使い方は今と変わらないと思いますが、私は犬を飼っていまして。今のクルマは石を巻き上げた時にホイールハウスの中でガラガラという音がするのですが、アクアは静かですしガラガラ音もなかったので、犬と一緒に出かけてもびっくりさせないで済みそうです。犬とともに出かける機会が増えるかもしれません」と話した。

アドバンスト パークは自分で操作するよりも上手!?

トヨタ『アクア』のアドバンスト パークを試すトヨタ『アクア』のアドバンスト パークを試す

アクアに装備される高度駐車支援システム「アドバンスト パーク」も実際に試してもらったところ、その評価はとても高かった。

白川さんは、「とにかく素早い。設定もボタン操作だけで簡単。ハンドルの動きもすごく早いので自分が急いで駐車する時ぐらいの速さでさっと入る。運転に慣れていない初心者や高齢の方にとっては安心だと思いますし、疲れている時には自分も使うかもしれません」。野田さんも「すごいなと思ったのはクルマが前を通ろうとした時にもちゃんと止まるんです。その正確さにも驚きましたし、良いツールだなと思います」と話した。

一方で「自分の腕が落ちるのではないか」という懸念が黒木さんと野田さんから聞かれたが、山口氏からは、「縦列駐車をアドバンスト パークでやっているのを何回か見ていると、それをお手本にして、自分は上手くなりました」とのエピソードも。これには「なるほど」と参加者たちもうなずいていた。

この良さをもっと広く伝えて欲しい

デザインと走りに魅力を感じたという白川さんデザインと走りに魅力を感じたという白川さん

改めて、それぞれのアクアに対する総合評価を聞いてみた。

「いわゆる大衆車的で平凡なクルマなんだろうなと思っていましたが、先代とは車名を変えてもいいんじゃないかというぐらい全然違うクルマでした。センターディスプレイオーディオも邪魔にならないところに自然に配置してありますし、ナビも見やすい。そういう細かいところまで突き詰めた良いところがいっぱいありました。走りもすごく良いので“買い”ですね。ただ、体感しないとこのクルマの良さはわからないので、もうちょっと色々な方法で伝えて行って欲しいですね」(白川さん)

「走りに関してすごく良かったのが印象的でした。坂道もすっと登っていけたので、4人乗った時にどれくらい違うのかなというところだけが気になりますが。お正月などで親戚が集まって初詣に行くことなどがあり、そういったところまで広く考えて、そこに合致すればぜひ1台、良いなと思っています」(黒木さん)

「家族を乗せて後席の乗り心地や走りを体感してみてどのくらい走るのかなというところです。もっとも、試乗した感じだとたぶん気にならないんじゃないかな。燃費が良いし、充実した装備や質感を考えれば値段も決して高くない。実際に乗ってみたらハイブリッドも良いなって思いました。今回は2WDでしたが、4WD(E-Four)の方もぜひ乗ってみたいです」(野田さん)

トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗

「購入候補に挙げたいと思います。やっぱり「アドバンスト パーク」をはじめ、運転支援機能が充実しているのはすごいなと思いますね。あとは奥さんがゴーサインを出すかだけです」(水間さん)

これを受けて折目氏は、「新しくなったアクアは運転に不慣れな方とか、高齢の方も含めてちょっと運転に対してネガティブな印象を持っている、いわゆるマイナスな印象を持っている人の感覚を限りなくゼロに持っていくことができるクルマだと思っています。一方で、今日実際に試乗していただいた皆さんのように運転にこだわりのある方々にとっても、もっとこうしたい、こういう風に乗りたいというように0を1にも2にも、それ以上にもできる力がある懐の深さがあるクルマだと思います。ぜひ、奥様を説得するっていうだけではなくて、周りのご友人やクルマを探している方々に、『アクアはこういうところが良くてね』という話をして、インフルエンサー役になっていただけたら」とまとめた。

トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗トヨタ『アクア』にレスポンス読者が試乗

限られた時間、限られた人数での開催となった試乗会だが、参加者はそれぞれにアクアの魅力を堪能することができたようだ。日本専用車として進化したアクアは「期待以上だった」…口々に聞かれたそのコメントが、何よりの証明といって良いだろう。

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※本記事は新型コロナウィルス感染対策をおこなったうえで撮影しております

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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