北海道中川町は3月11日、宗谷本線歌内(うたない)駅が3月12日に実施されるダイヤ改正で廃止されることを記念したイベントを開催する。
同駅は、現在の宗谷本線天塩中川~問寒別(といかんべつ)間が開通した1923年11月に開業。当時は「宇戸内」(うとない)という名称だったが、1951年7月に現駅名に改称。無人化された1984年には現在のような貨車(車掌車)を転用した駅舎に生まれ変わっている。
JR北海道で12駅が廃止された2021年3月のダイヤ改正後は、歌内駅を含む17駅が自治体が維持費用を負担する自治体管理駅へ移行していたが、それからわずか1年足らずで廃止されることになった。
最終日の3月11日には、19時52分に発着する最終列車を見送るお別れ会を19時30分から19時52分まで開催。3月7~13日には中川町内の対象飲食店で会計時に「ありがとう歌内駅」という合言葉を言うと、先着順に記念硬券(480枚限定)が配布される。
このほか3月11~13日には歌内地区会館で10~15時(3月11日は12~20時)に町民と鉄道マニアによる合同写真展も開催される。
なお、3月12日のダイヤ改正では、ほかに北海道内で函館本線池田園・流山温泉・銚子口・石谷(いしや)・本石倉の各駅と根室本線(花咲線)糸魚沢駅が廃止となる。