人気の「ハイゼット」だけじゃない!ニッポンの街を駆け回った、軽1BOX&バン【懐かしのカーカタログ】

ダイハツ・ハイゼット
ダイハツ・ハイゼット全 10 枚

時代背景からくる需要もあって、ダイハツの新型『ハイゼット/アトレー』の評判がすこぶるいいという。そこで今回は少し渋めに、歴史の長い4ナンバーの『ハイゼット』を始めとした各社の軽バンを振り返ってみたい。

【画像全10枚】

ダイハツ・ハイゼット

初代は1961年に登場、1965年登場の2代目から、キャブオーバー型となった。写真のカタログは1981年に登場した6代目のもので、547ccの水冷4サイクル2気筒OHCを搭載していた。

この時の売りはハイルーフと組み合わせルーフの上まで開く“スーパーハッチ”で、さらに床の高さも平床と低床の2種類を用意。用途に応じて選べるようになっていた。電磁ロック式のバックドアオープナー、軽自動車初だったというリヤヒーター(オプション)なども用意された。

スズキ・キャリイバン・エブリイ

1982年、当時の7代目『キャリイバン』の派生車として登場したのが『キャリイバン・エブリイ』。カタログはその初代モデルのもので、“きらくなジョギング感覚でどうぞ。”と軽ワンボックスが楽しく遊びにも使えるクルマであることがアピールされていた。

後部のホイールハウスを隠したフラットフロアと、2輪も扱うスズキらしく、バイクも詰める低床タイプを設定。4WD車も用意されていた。

スバル・サンバー

『サンバー』の初代は1961年の登場。以降、最終モデル(自社生産車)までRR(リヤエンジン・リヤドライブ)を貫いていたのが、他車にはない『サンバー』ならではの特徴だった。

カタログ写真は3代目、2気筒550cc時代のものだが、もちろん4WD車の設定があり、セレクトレバーで、停止、走行中にかかわらず4WDと2WDが切り替え可能な方式。マルチフラットと呼ぶ、後席単独または後席を床板ごとハネ上げて、荷室の使い方の自由度を高めた機能も特徴。

三菱 ミニキャブバン

1968年からスズキのOEMになるまで、三菱が自社生産していたのが『ミニキャブバン』。写真のカタログは3代目の最終型近く(1983年2月)のもの。

こうして写真だけでみると小型車のように堂々としているが、基本的にプレーンだったスタイリングの中で、スライドドアの中央にドアハンドルが備わっていたり、Bピラーに方向指示器が取り付けられている点などがユニークだ。前席を倒してフラットシートとしたり、960mm幅の乗降性のいい前席ドアなども特徴。4WD車は2H/4H/4Lに切り替え可能だった。

ホンダ・アクティバン

写真のカタログは1985年のもの。TNアクティと呼ばれるトラックから派生する形で1979年に登場したのが最初だった。

エンジン(2気筒550cc)をボディのほぼ中央に搭載したミドシップ&リヤドライブ(MR)を採用。全タイプにサーボ付きフロントディスクブレーキも標準装備された。縦1660mm、幅1230mmのラゲッジスペースにはニードルパンチカーペットが敷かれていた。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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