後付けモービルアイで衝突警報や安全運転管理…IAAE 2022

Mobileye 8 Connect:システム構成(左からディスプレイ・本体・GPSアンテナ。IAAE 2022)
Mobileye 8 Connect:システム構成(左からディスプレイ・本体・GPSアンテナ。IAAE 2022)全 4 枚

ペダルの踏み間違えによる急発進防止装置の後付け製品は、量販店などで見かけるが、後付けの衝突防止警報装置も存在はしている。IAAE 2022(第19回国際オートアフターマーケットEXPO 2022)では丸紅オートモーティブがモービルアイの製品を展示していた。

後付け可能なモービルアイのカメラ部:IAAE2022

本体のカメラ部:フロントウィンドに車内側から貼り付ける(IAAE 2022)本体のカメラ部:フロントウィンドに車内側から貼り付ける(IAAE 2022)

ブレーキの介入制御をしなければ、衝突防止装置はカメラセンサーと画像認識ユニットがあれば実現可能だ。日立オートモーティブやユピテルなど国産メーカーも商品化しているが、ADAS装置の画像認識カメラモジュールで有名なモービルアイも後付けの衝突防止警報装置を製品化している。

モービルアイの「Mobileye 8 Connect」はカメラ、MEMS(Gセンサー)と画像認識の頭脳となるEyeQチップ、SIMカードなどを搭載した本体と、GPSアンテナ、EyeWatchというディスプレイユニットの3つからなる。SIMカードはOTAによる機能アップデートと、センシングデータのクラウド利用を可能にするためだ。GPSアンテナは、クラウドに送るデータに位置情報を付加するために利用する。

Mobileye 8 Connect:システム構成(左からディスプレイ・本体・GPSアンテナ。IAAE 2022)Mobileye 8 Connect:システム構成(左からディスプレイ・本体・GPSアンテナ。IAAE 2022)

カメラの画像認識によって実現されている警報には、歩行者・自転車衝突警報、前方車間距離警報、前方車両衝突警報、車線逸脱警報、速度制限インジケーターがある。これらを検知すると、警報音とディスプレイしユニットの表示でそれを知らせる。ブレーキ操作やステアリング操作への介入がないだけで、ADASと呼ばれる主だった機能と同じ。

GPSや通信機能は、運転中のヒヤリハットを地図上に可視化する機能や、運行管理システムとの連携にも使うことができる。安全運転や燃費運転のスコアリング、GPSの位置情報によるトラッキングや運行管理アプリケーションへの応用も考えられる。

本体の取り付けそのものは、ドラレコと同じ感覚で設置可能だが、「Mobileye 8 Connect」は、リテールでの流通より事業者向けを狙ったものだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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