変革が求められる整備工場の必須アイテムを高効率/低価格で提供するツールプラネット…IAAE 2022

PR
変革が求められる整備工場の必須アイテムを高効率/低価格で提供するツールプラネット
変革が求められる整備工場の必須アイテムを高効率/低価格で提供するツールプラネット全 13 枚

今、整備業界最大の話題といえば、いかにして特定整備工場への移行を行うか?そのコストをどう抑えるか?だといえる。

衝突軽減ブレーキや車線維持装置などADAS装備の発展に伴い、自動車整備は従来の整備業務に加えて新たな業務が追加になってきている。衝突軽減ブレーキや車線維持装置などは、カメラやレーダー、レーザーなどのセンサー類によって、先行車や車線などを検知しているため、これらのカメラやレーダーが関連する部位、具体的にはレーダーが取り付けられているバンパーやカメラの前面に存在するフロントウインドウなどを脱着もしくは交換したような場合には、エーミングやキャリブレーションと呼ばれる調整作業が必要になる。余談となるがエーミングとキャリブレーションについて、調整方法の違いなどによって区分することもあるが明確な定義がない。法的にも重要な作業であるので、早急に用語の統一と定義化が必要になるだろう。この記事では作業についてはエーミングという用語を使用する。

エーミングを行うためにはまず、決められた広さ(普通車で間口:2.5m/奥行き:6m〈うち屋内3m〉/高さ:対象とする自動車についてエーミング作業を実施するのに十分であること、トラックなどはさらに広いスペースが必要となる)で平滑な床面を持つ作業場と、間口3m以上で奥行き5.5m以上の車両置き場が必要で、さらに設備として、水準器と整備用のスキャンツールが必要となる。

小さな筐体に数々の高機能を搭載した
「ADASキャリブレーション」

小さな筐体に各種機能が詰め込まれた画期的ツール『ADASキャリブレーション』小さな筐体に各種機能が詰め込まれた画期的ツール『ADASキャリブレーション』

このなかで注目なのは整備用のスキャンツールだ。さまざまなタイプのスキャンツールがあるなか、注目を浴びているのがツールプラネットが新しくリリースした「ADASキャリブレーション」という機器。「ADASキャリブレーション」は全長10cm、幅5cm、厚み2.5cmで重量はわずかに89gという手のひらに軽く乗ってしまうサイズの機器。使い方は簡単で「ADASキャリブレーション」をOBD-IIポートに差し込むだけでいい。

スマホやタブレットを連携させることで効率的にエーミング作業が行えるスマホやタブレットを連携させることで効率的にエーミング作業が行える

操作については「ADASキャリブレーション」本体で行うのではなく、スマートフォンかタブレットに無料のアプリをダウンロードして行う。現在のところiOSは12~15、Androidは8~11に対応で、どちらもスマートフォン用とタブレット用のアプリが用意されている。「ADASキャリブレーション」とスマートフォンの連携はBluetoothで行うため、作業時の配線は不要となる。製品のセットにはmicroUSBケーブルが付属するが、これは本体に格納されるデータのアップデートの際に使用するものだ。

「ADASキャリブレーション」によって
作業効率は大幅にアップさせることが可能

車検証のQRコードを読み込むことでデータブックに記載されている情報が自動的にスマホやタブレットに入力される車検証のQRコードを読み込むことでデータブックに記載されている情報が自動的にスマホやタブレットに入力される

従来のエーミング作業は、車検証記載の車両情報を元に作業車が印刷物からデータを読み取って必要な数値などを手入力する必要があったが、「ADASキャリブレーション」を使えばそうした作業は不要でワンストップにて作業が終了する。作業工程は次のようになる。

1.車検証のQRコード読み取り(車両特定)
2.エーミングガイド表示(作業確認)
3.作業前自己診断(入庫時診断)
4.エーミング開始
5.エーミング完了
6.作業後自己診断、消去、確認(出庫前診断)
7.車両証明書発行、印刷、メール送信
8.完了

注目は1と7だ。1はスマートフォンのカメラを使って車検証に記載されているQRコードを読み込むことで、必要な情報がすべて入手できる。そのデータを元に「ADASキャリブレーション」内に格納されているエーミングデータを使い、自動的にエーミングを終了。エーミングが完了したことを証明する証明書が発行される。この証明書はスマホのWi-Fi経由でプリントすることも可能、またメールに添付して送信することも可能だ。証明書にはスマホで撮影した作業風景の画像を4枚まで挿入することもでき、より正確でわかりやすい証明書を製作できる。

作業項目を簡潔に分かりやすく表示してくれる作業項目を簡潔に分かりやすく表示してくれる

ADAS機器のエーミングは自動車整備工場で必須となるだけでなく、従来はこうした作業が不要であった自動車ガラス交換時にも必要となる。自動車ガラス交換業者などでは、車両診断機能のあるOBD-IIスキャナーは不要なので、エーミング作業に特化した「ADASキャリブレーション」の使い勝手が高いのは言うまでもない。また、特定整備工場でも車両データやエーミングデータの手入力を考えたら、「ADASキャリブレーション」を使ったほうが、入力ミスなどがないため作業は確実性を向上、時間も短縮される。

別売でターゲットも購入可能。全てのターゲットを購入すると『ADASキャリブレーション』1台が付属される別売でターゲットも購入可能。全てのターゲットを購入すると『ADASキャリブレーション』1台が付属される

エーミングにはターゲットとなるデータ(デジタル画像の印刷物)が必要となるが、ツールプラネットではこのターゲットもオプションとして販売している。価格は次のとおり。

・国産乗用車用(トヨタ順次認識、トヨタ一括認識、日産タイプ1、日産タイプ2、ホンダ3.0m用、三菱2枚組、マツダ・タイプ1、マツダ・タイプ2、ダイハツ・スマアシII、スズキ):9万円

・輸入車用(メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン&アウディ):7万5000円

・中型・大型トラック用(日野タイプ1、日野タイプ2、いすゞタイプ1、いすゞタイプ2、UDトラックス):9万円

・小型トラック用(日野・デュトロ、ふそう・キャンター、いすゞ・エルフ):7万5000円

「ADASキャリブレーション」本体はオープン価格となっているが、上記のオプションターゲットをすべて購入すれば、無料でプレゼントされる。もちろん、本体と乗用車用ターゲットのみを購入するということも可能だ。また、「ADASキャリブレーション」本体に格納されているエーミングデータは、随時更新されていて同社のホームページに更新情報が掲載される。本体購入2年目以降は、年間1万5000円を支払えば随時最新データへ更新が可能。データのアップロードはパソコンを通じて行う。

特定整備認証に適合した
新型OBD-IIスキャンツール「TPM-3」

新型OBD-IIスキャンツール「TPM-3」新型OBD-IIスキャンツール「TPM-3」

また、「ADASキャリブレーション」の発表に合わせて、ツールプラネットでは新型のOBD-IIスキャンツール「TPM-3」も発表した。「TPM-3」は特定整備認証に適合したモデルで、故障コード読取&消去、データモニター、アクティブテスト、作業サポート、カスタマイズ機能などを搭載。さらにエーミング作業時(TPM3ではADASキャリブレーションと異なりデータの手入力作業などが必要)完了証明書発行モード、バッテリー診断モード、車検や定期点検に必要なメンテナンスモード、DPF作業を簡素化させるDPFモードも搭載。

診断による故障コード読取/消去を始めとした多機能が1台で完結できる診断による故障コード読取/消去を始めとした多機能が1台で完結できる

対応メーカーは国産乗用車がトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、三菱、ダイハツ、スズキ。国産トラックが日野、いすゞ、三菱ふそう、UDトラックス。輸入車がメルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディ、BMWミニ、アルファロメオ。価格はオープンとなる。

特定整備も対応!スキャンツールを幅広く揃える“ツールプラネット”の公式webページはこちら

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  3. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る