シボレー コルベット 最強の『Z06』、100万ドルで落札…コンバーチブルの量産第一号車

自然吸気の5.5リットルV8は最大出力670hp

拡大された全幅と専用チューンの足回り

サーキット仕様の「Z07パフォーマンスパッケージ」を装着

シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の量産第一号車
シボレー・コルベット Z06 コンバーチブル 新型の量産第一号車全 10 枚

シボレーは4月11日、新型『コルベットZ06コンバーチブル』(Chevrolet Corvette Z06 Convertible)の量産第一号車が、「バレットジャクソン」オークションにチャリティ目的で出品され、100万ドル(約1億2525万円)で落札された、と発表した。

落札したのは、ヘンドリックオートモーティブグループの会長兼最高経営責任者で「NASCARカップシリーズ」で14回優勝したヘンドリックモータースポーツのオーナー、リック・ヘンドリック氏だ。同氏には、新型コルベットZ06コンバーチブルの量産第一号車をカスタマイズする権利も付帯する。ボディカラーからブレーキキャリパーの色まで、すべてのカスタマイズが可能という。

また、落札価格の全額が、米国で教育を支援するプログラムに取り組んでいる「TMCF」に寄贈される予定だ。

◆自然吸気の5.5リットルV8は最大出力670hp

新型には、新開発の自然吸気5.5リットルV型8気筒ガソリンエンジンを搭載する。これまでに製造された自然吸気の量産V8エンジンの出力を超えることを目標に開発された。軽量のフラットプレーンクランク設計により、エンジンは大パワーを生み出すために必要な高回転域に到達することができるという。

新しいエンジンは、パワーだけでなく、サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出すように設計されている。8600rpmからのレッドゾーンやフルレーシングスタイルのドライサンプシステム、専用のインダクション&エキゾーストシステムまで、このエンジンはまったく新しいエモーショナル性を演出する、と自負する。

また、このエンジンはDOHC化されており、チタン製インテークバルブとナトリウム充填エキゾーストバルブを支えるデュアルコイルバルブスプリングを採用する。鍛造アルミ製ピストン、鍛造チタン製コネクティングロッドにより、軽量化と高い強度も追求した。新開発のアクティブスプリットインテークマニホールドも導入した。これらにより、最大出力670hp/8400rpm、最大トルク63.6kgm/6300rpmを獲得する。従来型よりも排気量を約700cc縮小しながら、パワーは新型が20hp上回っている。新型は、0~96km/h加速2.6秒の性能を可能にした。

◆拡大された全幅と専用チューンの足回り

通常の『コルベット」よりも、全幅を94mm拡大し、ワイドなリアタイヤを装着する。サイドエアベントからのエアフローも増大させた。また、前後マスクは専用デザインで、フロントのデザインは、冷却性能を最大限に発揮するために、5つの熱交換器のうちセンターの1つへ空気を流すなど、冷却ニーズを最適化するように設計されている。

サーキットでの高速走行時の安定性とコーナリング性能を向上させるために、調整可能なウィッカービルを備えたリアスポイラーを標準装備した。コルベットの市販モデルでは最大のフロント20インチ、リア21インチの鍛造アルミホイールは、「スパイダー」と呼ばれ、5種類の仕上げから選択できる。

「マグネティック・ライド・コントロール4.0」を含めて、サスペンションは専用チューニングした。大容量のブレーキは、フロントが6ピストン。8速デュアルクラッチトランスミッションの最終減速比を5.56に変更し、加速性能を向上させた。コックピットは、カーボンファイバートリムの使用を拡大している。

◆サーキット仕様の「Z07パフォーマンスパッケージ」を装着

また、オークションに出品された新型コルベットZ06コンバーチブルの量産第一号車には、サーキット走行を意識した「Z07パフォーマンスパッケージ」が装着されていた。このパッケージには、カーボンファイバー製ハイリアウイングとグランドエフェクト、シャシーの専用チューニング、「マグネティック・ライド・コントロール」の専用チューニング、特注のミシュラン製「カップ2 R ZP」タイヤ、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバー製ホイールなどが含まれている。カーボン製ホイールは、バネ下重量を18.6kg軽量化する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る