現行ポルシェ最強のMT車、 911「スポーツクラシック」…欧州発表

1960~1970年代のスタイルを再定義し世界限定1250台を生産へ

名車『911カレラRS2.7』モチーフのダックテールスポイラー

3.7リットル水平対向6気筒ツインターボエンジン搭載

ポルシェ911 スポーツクラシック 新型
ポルシェ911 スポーツクラシック 新型全 11 枚

ポルシェは4月28日、新型『911スポーツクラシック』(Porsche 911 Sport Classic)を欧州で発表した。

◆1960~1970年代のスタイルを再定義し世界限定1250台を生産へ

新型911スポーツクラシックは、ポルシェが4モデルの導入を予定しているヘリテージデザインストラテジーにおける2番目のモデル。世界限定1250台が生産される予定だ。

ポルシェ911カレラRS 2.7(1972年)ポルシェ911カレラRS 2.7(1972年)

新型911スポーツクラシックは、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーによる1960~1970年代のスタイルを再定義した特別な限定モデルだ。2009年にデビューした「タイプ997」ベースの先代911スポーツクラシックは、1964~1973年に渡って生産された初代『911』と、1972年に発表された『911カレラRS2.7』にインスパイアされたモデルだった。

4モデルのリリースを予定しているヘリテージデザインモデルからは、1950~1960年代のデザインエレメントを採用した『911タルガ4Sヘリテージデザインエディション』が、2020年に発売されている。

ポルシェ911 スポーツクラシック 新型ポルシェ911 スポーツクラシック 新型

◆名車『911カレラRS2.7』モチーフのダックテールスポイラー

新型911スポーツクラシックのリアには、「ダックテールスポイラー」が装着される。ダックテールスポイラーは、1972年の名車、911カレラRS2.7に採用されていたものだ。

また、ダブルバブルルーフが新型911スポーツクラシックのハイライトだ。『911ターボ』のようなワイドボディも採用した。2009年にデビューした「タイプ997」世代の初代911スポーツクラシックは、初期のポルシェ『356』に見られたファッショングレーで塗装された。この特別色は、初代スポーツクラシックで初めて採用されたボディカラーだった。新型911スポーツクラシックでは、スポーツグレーの他に、ブラック、アゲートグレー、ゲンチアンブルーメタリックが用意された。パーソナルなカラーでのオーダーも可能。ボンネットからルーフ、リアスポイラーにかけて、スポーツグレーでペイントされた2本のストライプが、新型911スポーツクラシックのキャラクターを、より強調するという。

ポルシェ911 スポーツクラシック 新型ポルシェ911 スポーツクラシック 新型

インテリアでは初期の911の特徴の千鳥格子が、ドアパネルやシート中央部分に配された。また、アニリンレザーを使用したブラックとコニャックのツートンレザーによって、ボディカラーとのコントラストを追求している。

◆3.7リットル水平対向6気筒ツインターボエンジン搭載

3.7リットルの水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力550psを発生する。駆動方式は2WD(RR)。トランスミッションは7速MTだ。ポルシェによると、新型911スポーツクラシックは、現行ポルシェのラインナップにおいて、最も強力なマニュアルトランスミッション搭載の911になるという。

ポルシェ911 スポーツクラシック 新型ポルシェ911 スポーツクラシック 新型

この7速MTは、シフトダウン時にエンジン回転数を調整する自動ブリッピング機能を採用する。標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、よりエモーショナルなサウンドのために、専用開発された。サスペンションは911ターボや「GTS」シリーズをベースとして、911スポーツクラシックのハイパフォーマンスに合わせて最適化された。

新型911スポーツクラシックに標準装備の「ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)」は、ショックアブソーバーの硬さを状況に合わせて、調整する。車高を10mm引き下げるスポーツサスペンションも標準装備されている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  3. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  4. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  5. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る