アルファロメオ『トナーレ』にスポーティハイブリッドの「ヴェローチェ」、欧州受注開始

最大出力160hpのハイブリッド搭載

幅広いEV機能を導入

レベル2を実現する新しい先進運転支援システム

アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」
アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」全 10 枚

アルファロメオは5月5日、新型SUV『トナーレ』(Alfa Romeo Tonale)のスポーティグレード「ヴェローチェ」の受注を欧州で開始した、と発表した。

◆最大出力160hpのハイブリッド搭載

トナーレは、『ステルヴィオ』の下に位置する新型SUVだ。スポーティグレードのヴェローチェには、新開発のハイブリッドパワートレインの高出力版を搭載する。

新設計の1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力160hpを発生する。このエンジンに、7速デュアルクラッチトランスミッションと、48V仕様で最大出力20.4hp、最大トルク5.6kgmを引き出す電気モーターを組み合わせた。

ベルト駆動式のスタータージェネレーターを採用する。エンジンの再始動は迅速かつ静かに行われる。インテリジェントブレーキシステムは、オートチャージ機能を最適化した。混合回生ブレーキを使用して、減速中の運動エネルギー回生を最大化し、効率を向上させている。

アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」

◆幅広いEV機能を導入

新開発のハイブリッドの特長のひとつが、ガソリンエンジンを始動することなく、電動モードのみを使用して車両を発進させる「サイレントスタート」だ。また、惰力走行時(e-コースティング)や減速時(回生制動)に、エネルギーを回収する「エネルギー回生」も特徴になる。

また、ガソリンエンジンをアシストする電気モーターによって、ホイールに伝達されるトルクを短時間強化する「e-ブースティング」を採用した。さらに、電気モーターによって供給されるエンジンやブレーキのトルクを較正することにより、ガソリンエンジンの作動ポイントを最適化することが可能という。

ガソリンエンジンを使用せず、電気モーターのみでの走行する幅広いEV機能を導入する。AT車のクリーピングに似た動きを電気モーターで実現する「e-クリーピング」、電気モーターだけでの発進を可能にする「e-ローンチ」、渋滞時の「e-キューイング」、駐車操作を実用的かつ静かに行うための「e-パーキング」などが搭載されている。

アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」アルファロメオ・トナーレ の「ヴェローチェ」

◆レベル2を実現する新しい先進運転支援システム

トナーレには、レベル2を実現する新しい先進運転支援システム(ADAS)が装備されている。このシステムは、最大の安全性を維持しながら、運転する悦びを損なうことなく、加速、ブレーキ、レーンの維持などを自動的に行うという。

さらに、車両の前後と側面方向を監視するフロントカメラと、「インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール」(IAAC)、「レーン・センタリング」(LC)システムを組み合わせることで、レベル2のアシストを実現する。IAACシステムは、前方車両から安全な距離を維持するために車両の速度を自動的に調整する「インテリジェント・アダプティブクルーズ・コントロール」と、「道路標識認識」機能、「インテリジェント・スピードコントロール」システムを利用している。

「道路標識認識」機能は、車載カメラを使用して認識した交通標識をディスプレイに表示し、現在の制限速度に関してドライバーに警告を送る。インテリジェント・スピードコントロールは、検出された制限速度まで減速するようにドライバーにアドバイスする。ドライバーがそれを受け入れた場合、クルーズコントロールの設定が自動的に調整される。その一方で、LCシステムは車の横方向の動きを制御して、交通量の多い状況でも車両を車線の中央に維持してくれる。


《森脇稔》

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