アウディ RS4 と RS5 に450馬力ターボ+専用サスの「コンペティション」…7月欧州発売へ

3段階に調整可能なダンパーや「RSセラミックブレーキ」採用

スポーティさが強調された内外装

0~100km/h加速3.8~3.9秒で最高速は290km/h

アウディ RS5 スポーツバック の「コンペティション・プラス・パッケージ」
アウディ RS5 スポーツバック の「コンペティション・プラス・パッケージ」全 10 枚

アウディ(Audi)は5月17日、『RS4アバント』、『RS5クーペ』、『RS5スポーツバック』の3車種に、「コンペティションパッケージ」と「コンペティションプラスパッケージ」を設定し、7月に欧州市場で発売すると発表した。

◆3段階に調整可能なダンパーや「RSセラミックブレーキ」採用

標準のRSモデルより車高を10mmダウン。さらに、顧客が手動で車高を10mm下げることができ、最大で20mmローダウンできる。スプリングレートは引き上げられ、3段階に調整可能なダンパー、より剛性の高いスタビライザーを装着。ラップタイムを短縮するのに役立つという。ABSソフトウェアの更新とピレリ「Pゼロ・コルサ」タイヤ、「RSセラミックブレーキシステム」の組み合わせにより、100km/hから制動距離は、最大2m短縮している。

ダイナミックステアリングレシオは、1:13.1のレシオに固定された。強化されたクアトロスポーツディファレンシャルは、とくに「ダイナミック」走行モードで、敏捷性と運転の楽しさを向上させる、と自負する。

マットブラックのテールパイプを備えた新開発の「RSスポーツエキゾーストシステム」を採用する。これにより、排気システムだけでなく、エンジンルームとインテリアの断熱性が向上するため、より強力なサウンドが得られるという。車両の重量も約8kg軽量化される。

◆スポーティさが強調された内外装

アウディ RS5 スポーツバック の「コンペティション・プラス・パッケージ」アウディ RS5 スポーツバック の「コンペティション・プラス・パッケージ」

インテリアは、シートサイドにピアノブラックパネルを装着した。オプションの「Dinamica/Pearl Nappa」の組み合わせが選択できる。Dinamicaの素材の45%に、リサイクルされたPET繊維を使う。シートひとつあたり、約215gのPET繊維が処理される。ボンネットとトランクリッドの4リングスと車名エンブレムは、グロスブラック仕上げとして、スポーティなキャラクターを強調している。

RS4とRS5で初めて、クリスタル効果のあるセブリングブラック塗装が選べる。スポーティな外観をさらに強調したい顧客は、ファントムブラックのハイグロスコンペティションホイールを選択できる。オプションで、20インチホイールが用意された。マトリックスLEDヘッドライトはRS5に標準装備されており、レーザー光で道路を照らす。

ドアミラー、フロントブレード、サイドフラップ、シルエクステンション、リアディフューザートリムなどのコンポーネントが黒く輝く専用のカーボンマットオプティクスパッケージを設定した。これらのパーツを、グロスブラックのカーボンで仕上げることもできる。

◆0~100km/h加速3.8~3.9秒で最高速は290km/h

直噴2.9リットルV型6気筒ガソリン「TFSI」ツインターボエンジンを搭載する。2個のターボチャージャーは、シリンダーバンクの間に配置する。取り込んだ空気を、それぞれのターボチャージャーを経由して燃焼室に送るにあたって、デュアルブランチのシステムを使用した。これにより、非常にシャープなレスポンスを得ているという。

また、「Bサイクル」の燃焼方式に加えて、直噴システムのインジェクターを中央に設置することで、高性能なRSモデルとしてはかつてない高効率を実現した。圧縮工程が短縮されたことで、数値上の圧縮比をかなり高く設定することが可能になっており、それを圧縮工程に対して相対的に長い膨張行程を組み合わせることで、より効率的な燃焼と高いエンジン効率を得ることに成功しているという。最大出力は450ps、最大トルクは61.2kgmを発生する。最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

トランスミッションは8速「ティプロトニック」で、ソフトウェアの変更によりシフトチェンジ時間を短縮した。駆動方式は4WDの「クワトロ」。駆動力が、前後のアクスルに非対称(40:60)に分配され、トラクションと走行安定性を最適化しつつ、ダイナミックなハンドリング性能も追求した。0~100km/h加速3.8~3.9秒、最高速290km/hの性能を備えている。


((( )))

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る