メルセデスAMG、55周年記念車を GLE に設定---12月まで欧州で受注

スポーツ性が強化された内外装

「63 S」の4.0リットルV8ツインターボは612hp

加速時にモーターがエンジンをアシスト

最大7種類の走行モード

メルセデスAMG GLE63 S 4MATIC+ の「エディション55」
メルセデスAMG GLE63 S 4MATIC+ の「エディション55」全 10 枚

メルセデスAMGは6月21日、設立55周年記念車「エディション55」を、欧州向けの『GLE53 4MATIC+』、『GLE63 4MATIC+』、『GLE63 S 4MATIC+』の各SUVとクーペに設定すると発表した。欧州市場では12月までの期間限定で受注を行う。

写真:メルセデスAMG GLE63 S 4MATIC+「エディション55」

◆スポーツ性が強化された内外装

エディション55には、ボディサイドにAMGエンブレムとAMGダイヤモンドを配した特別なデカールが付く。22インチの鍛造AMGクロススポークホイールは、マットタンタルグレー塗装で、「エディション55」のロゴをあしらう。

「AMGナイトパッケージ」を標準装備する。ハイグロスブラック仕上げが、AMGフロントバンパーのスプリッターとトリムストリップ、ドアミラーカバー、ウィンドウサラウンド、AMGリアバンパーのトリムストリップに施された。ダークガラスとブラッククロームメッキ仕上げのツインテールパイプトリムも装備している。

インテリアは、黒と赤のコントラストが特長だ。AMGパフォーマンスシートは、赤と黒のツートンナッパレザー仕上げ。マイクロファイバーの「DINAMICA」仕様のAMGパフォーマンスステアリングホイールには、エディション55のロゴが添えられる。

◆「63 S」の4.0リットルV8ツインターボは612hp

GLE63 4MATIC+のパワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。スポーツカーのメルセデスAMG『GT』譲りのこのエンジンは、最大出力571hp/5750~6500rpm、最大トルク76.5kgm/2250~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

「S」の名をもつGLE63 S 4MATIC+では、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが、最大出力612hp/5750~6500rpm、最大トルク86.7kgm/2500~4500rpmを引き出す。このスペックは、標準グレードに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。0~100km/h加速は標準グレードより0.2秒速い3.8秒。最高速は30km/h上乗せされ、280km/hでリミッターが作動する。

◆加速時にモーターがエンジンをアシスト

両グレードともに、「EQブースト」を採用する。これは、エンジンと9速ATの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。ブースト時には、このモーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。

48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行う。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性、静粛性に貢献する。気筒休止システムも採用した。

◆最大7種類の走行モード

電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を搭載する。「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」、「レース」(S仕様のみ)、「トレイル」、「サンド」の最大7種類の走行モードが切り替え可能で、エンジンやトランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングなどの制御が変化する。

スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。スポーツ+モードでは、フル加速をサポートするモードだ。シフトダウン時には、レブマッチングが行われる。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る