オープンソースソフトウェアでクルマを制御するAGLとは?

アイシンとルネサスのエンジニアが使ったスライド
アイシンとルネサスのエンジニアが使ったスライド全 2 枚

多くの人が求めるクルマの未来に自動運転があるのは既に常識と言えるでしょう。クルマを操る喜びや楽しさとは別の次元で、自動運転には事故防止などの安全面での利点や空いた時間を映画や音楽などのエンターテインメントコンテンツのために使うなどの利点があります。

Teslaは明確に車内で過ごす時間を様々なコンテンツ企業が奪い合うことを想定しているように見えます。その「有効な時間」を実現するためのコアとなるのはソフトウェアです。

速度や回転などを示すインスツルメントパネルに今再生している音楽の曲名やジャケットを表示したい場合、これまではカーステレオのパネルに眼を移さなければなりませんでした。しかしスマートフォンに慣れたユーザーからすればパネルに表示される情報を自由に換えてカスタマイズしたいのは当然でしょう。

そのようなニーズを実現するためにソフトウェアが使われています。しかしエンジンを制御するためのソフトウェアと音楽やビデオを再生するソフトウェアは求められる性格が違います。またクルマの種類やタイプによってインスツルメントパネルなどの計器のサイズも使われ方も異なってきます。そのような違いを全て別々に作りこむのは大変です。今回はクルマのソフトウェア化のコアとなるAutomotive Grade Linux(AGL)とそのベースとなったソフトウェアについて解説することで多種多様なニーズを満たすクルマのソフトウェア化について解説していきたいと思います。


《松下康之 Yasuyuki Matsushita》

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