ボルボカーズ傘下のポールスター(Polestar)は8月31日、2026年に市販予定のEVロードスター、ポールスター『6』の発売記念限定モデルが、予約開始から1週間で完売した、と発表した。
◆スカイブルーのボディカラーをまとう「LAコンセプト・エディション」
ポールスター O2ポールスター6の発売記念モデルが、「LAコンセプト・エディション」だ。2022年3月に初公開されたコンセプトカーのポールスター『O2』同様、スカイブルーのボディカラーをまとう。他にも、明るいレザーインテリア、専用の21インチアルミホイールなど、発売記念車ならではの特別装備を採用する。LAコンセプト・エディションは、500台を限定生産する予定だ。
ポールスターは8月16日、「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」でのO2の北米初公開に合わせて、LAコンセプト・エディションの予約受注を開始した。そして、予約受注開始から1週間以内に、500台は完売している。
強い需要に応えて、2022年後半にポールスター6の通常モデルの予約受注を開始する予定。通常モデルは、500台のLAコンセプト・エディションの後に、生産する計画だ。ポールスターのトーマス・インゲンラスCEOは、「ポールスター6のような電動ロードスターが、スポーツカーの分野で高い関心を集めることを証明した。オープントップとEVの組み合わせは、魅力的なものであるのは明らか」と語る。
◆目標性能は0~100km/h加速3.2秒で最高速250km/h
2022年3月に米国ロサンゼルスで初公開されたO2は、ポールスターの次世代クーペEVコンセプトの『プリセプト』のオープン版に位置付けられる。このハードトップコンバーチブルは、スリリングな運転体験を追求するポールスターのビジョンであり、EVのすべての利点を備えているという。
ワイド&ローのボディは、コンパクトな2+2キャビン、短いオーバーハング、長いホイールベースを備え、クラシックなスポーツカーのプロポーションを具現化していた。
ポールスター6には、高性能な800ボルト電気アーキテクチャーを採用する。目標とする動力性能は、0~100km/h加速 3.2 秒、最高速250km/hという。
◆軽量で高剛性の接着アルミ構造を採用
ポールスター6には、英国のポールスターの研究開発部門が手がけた接着アルミ構造を採用する。接着アルミ構造は軽量で剛性が高く、優れた性能と環境上の利点を備えている。ポールスターのエンジニアリングチームは、ボディとプラットフォームの両方を同時開発するという新しい製造プロセスを見出すことにより、量産が難しいとされる接着アルミ構造を、2024年に市販予定のEVの『ポールスター5』向けに実用化した。
接着アルミ構造を導入したポールスター6のプラットフォームは、ボディ剛性や走行レスポンスの向上を目指してチューニングされている。小さなロール角と高いロールダンピングのおかげで、ハンドリングダイナミクスを追求した。また、俊敏でダイレクトなステアリングフィールも備える、と自負する。
ポールスター6での走行体験は、アクティブかつ軽量で、ドライバーが自信を持てるように設計されている。タイトなボディコントロール性、高い剛性、直感的なダイナミクスなどが、ポールスター6の特長になるという。