日産自動車は9月21日、東北大学 薬学研究科などと共同で「常温暗所でも効果を発揮する空気酸化触媒活性種によるウイルス不活性化技術」を開発したと発表した。
本技術は、有機ニトロキシルラジカル酸化触媒(ラジカル触媒)を活用することが特徴。ラジカル触媒は添加剤として、自動車用塗料の高分子基材のほか、内外装材に使われる繊維材料や有機高分子材料に使用されており、長期間にわたり、ひび割れや退色等、光劣化反応を抑制する効果がある。触媒作用を向上させる物質(助触媒)と協働し、空気中の酸素を酸化剤として様々な有機化合物を酸化。また、通常、酸化には光照射が必要だが、常温暗所でも効果を発揮する。