車中泊から始める愛犬とのアウトドアライフ、参加型コンテンツも満載…アウトドアドッグフェスタ2022

アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022
アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022全 48 枚

“愛犬と一緒にそとあそび”がコンセプトの「アウトドアドッグフェスタ」が、八ヶ岳のふもとにある富士見高原リゾート(長野県)で9月17日と18日に開催された。ホンダ車用純正アクセサリーメーカーのホンダアクセスは、今年で8回目を迎えるこのイベントの常連だ。同社は、Honda Dogブランドで愛犬と楽しむカーライフの提案にも力を入れている。

◆初心者向けのアウトドア講習

ホンダアクセスは例年、ブースでの愛犬用アクセサリー展示に加え体験型コンテンツ「はじめての犬キャン」を提供している。テントやタープ設営のコツや安全で簡単な焚火の楽しみ方、上手なマシュマロの焼き方などに関するレクチャーが無料で受けられる。

森の中に設けられた会場には、車中泊仕様の『N-VAN』が置かれていた。注目する参加者は多く、「これなら、ウチの子(=愛犬) とアウトドアに挑戦できそう」とのコメントが聞かれた。風が吹く日はテントの「パタパタ」音が気になって落ち着かない犬も少なくない。愛犬が音に敏感な場合、車中泊からキャンプに挑戦するのが安心だろう。

N-VANは「助手席&荷室フラットモード」にすれば大人が横になれる広さが確保できる。また、純正アクセサリー「マルチボード」を使用すれば、大人2人が寝られるだけでなく、ベッド部分の下に荷物を収納するスペースが生まれる。そのほか、天井に取り付ける「ルーフインナーラック」やCピラーに取りつける「有孔ボード」なども用意されており、収納場所にも困らない。

「さりげない工夫ですが、僕はこれがすごく便利だと思います」と、レクチャーを行ったアウトドアの専門家は「ルーフコンソール」が気に入ったと言う。前席部分の天井に取り付ける収納パーツは、様々な使い方ができる。ボックスティッシュを逆さまに入れておけば、運転中も車中泊でも便利だろう。犬の足の裏や顔周りなどを拭くウェットティッシュの置き場所としても使えそうだ。

アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022

◆メイン会場ではペット用グッズを展示

リゾート内にある陸上競技場が、アウトドアドッグフェスタのメイン会場として使用された。400mのトラック内側にはドッグフードや犬用アパレル、ペット用雑貨などを扱うおよそ80のテントが設けられた。Honda Dogのメインブースはこの芝生エリアの真ん中に設けられ、新型『ステップワゴン』や仕様の異なる3台の『フリード』が展示された。

すべてのクルマに、汚れや傷付を防止する愛犬用アイテムが装着されていた。助手席用ソフトケージ「ペットシートプラスわん2」や後席を愛犬用スペースにできる「ペットシートマット」、中型犬まで使用可能な「ペットシートサークル」などのHonda Dogシリーズの愛犬用アクセサリーは、ペットの安全性と快適性にも配慮して設計されているという。イベントでは、飼い主が愛犬と自由に乗り込み一緒に使い勝手を試すシーンが見られた。

アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022

◆さまざまなアクティビティに愛犬と参加できるイベント

アウトドアドッグフェスタは参加型コンテンツが多いのが特徴で、2日間にわたって多くの競技やゲームが行われた。カヤックやパックラフト(=空気で膨らますカヤック)、登山道を愛犬と登るトレッキングやガイド付きで散歩するハイキングなどのアウトドアアクティビティに参加できる。そのほか、100mのタイムトライアルや巨大迷路、ドッグダンスなどの幅広いプログラムが用意され、1日中愛犬と一緒に楽しむことができる。

初日は好天に恵まれ、多くの犬と愛犬家で賑わった。青々とした芝生の上に設けられた「わんわん運動場/全犬種ドッグラン」では、バーニーズマウンテンドッグなどの大型犬とチワワなどの小型犬が一緒に走り回る珍しく微笑ましい光景を見ることもできた。

アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022アウトドアドッグフェスタin八ヶ岳 2022

◆ビジネスの鍵を握る “家族”

コロナ禍の影響でペットを迎える家庭が増えている。ペットフード協会によれば、2020年における犬の新規飼育頭数は前年から2割近く増加した。犬の“家族化”も進み、「どこに行くのも、何をするのも一緒」という飼い主は多い。

そうした市場環境を反映し、航空や鉄道、ホテルなどの旅行関連業界はペットに注目したビジネスを始めている。自動車業界でも、トヨタが新型『シエンタ』のマーケティングで犬の力を借りている。2005年に「Travel Dog」ブランドで始まり、「Honda Dog」に進化したホンダの愛犬用アクセサリーとドライブ情報ウェブサイトも、今後さらに進化していくことが期待される。


《石川徹》

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