ブガッティの16気筒エンジンに最終章、1600馬力の『ミストラル』…欧州公開

専用デザインのグリルやヘッドランプ

ヘッドレスト後方のエアインテークが万一の横転時に車両の全重量を支える

最高速は420km/h

ブガッティ W16 ミストラル
ブガッティ W16 ミストラル全 8 枚

ブガッティは9月26日、新型ロードスターの『W16ミストラル』(Bugatti W16 Mistral)を、フランスで開催された「シャンティ・アート&エレガンス・リシャール・ミル」において欧州初公開した、と発表した。

写真:ブガッティ W16 ミストラル

車名の「W16」とは、2005年に『ヴェイロン』に初搭載され、その後、『シロン』などに受け継がれてきたW16気筒エンジンを意味している。このW16気筒エンジンが、間もなく生産を終える。W16ミストラルは 99台のみが生産され、価格は500万ユーロ(約7億円)。2024年から納車が開始される予定だが、99台はすでに完売している。

◆専用デザインのグリルやヘッドランプ

ブガッティ W16 ミストラルブガッティ W16 ミストラル

W16ミストラルには、V字型フロントガラスを採用した。Aピラーを包み込むように見える湾曲したフロントガラスは、サイドウィンドウにシームレスにつながり、バイザー効果を生み出すという。このフロントガラスは、ドライバーの視界を遮ることなく湾曲しており、丸みを帯びたバイザーデザインを実現している。

W16気筒エンジンに充分な空気を取り込むために、サイドのオイルクーラーインテークは、乗員のすぐ後ろのルーフ上のエンジンエアンテークから離れてレイアウトされた。ルーフと一体設計の2つの大型エアインテークは、毎分およそ7万リットルの空気をエンジンに送り込む。また、このエアインテークのデザインは、『タイプ 57 ロードスター・グランドレイド』と、『ヴェイロン 16.4 グランスポーツ』に敬意を表しているという。

専用設計のヘッドライトは垂直に配置され、ブガッティの馬蹄形グリルはより立体的にデザインされた。テールランプは、ハイパーカーの『ボリード』のX字のリアデザインをモチーフにしている。

◆ヘッドレスト後方のエアインテークが万一の横転時に車両の全重量を支える

ブガッティ W16 ミストラルブガッティ W16 ミストラル

ヘッドレスト後方のエアインテークは、万一の横転時、車両の全重量を支えることができる強固なカーボンファイバー構造とした。この新しいインテーク配置により、スロットルオン時の低くてパワフルなインテークノイズと、スロットルリフト時の4つのターボチャージャーからのブローオフバルブ音が強調されるという。

インテリアには、軽量なチタン、ソリッドブロックから削り出されたアルミ、柔らかいレザーなどを使用した。ドアパネルには、複雑な織りパターンのレザーをあしらう。

また、アルミから機械加工されたシフトレバーの中には、創業者の弟、レンブラント・ブガッティの彫刻作品「Dancing Elephant(踊る象)」が配されている。

◆最高速は420km/h

W16ミストラルの8.0リットルW16気筒+4ターボエンジンは、シロンの最強グレード、「スーパースポーツ300+」譲りだ。ターボチャージャー、オイルポンプ、バルブトレイン付きのピストンなどにチューニングが施されており、最大出力は1600ps、最大トルクは163kgmを引き出し、最高速420km/hの性能を可能にしている。

ブガッティがこれまで送り出してきたロードスターの中で、最後のモデルとなっていたのが、『ヴェイロン16.4グランスポーツ・ヴィテッセ』だ。最大出力1200psを発生する8.0リットルW16気筒+4ターボエンジンを積む同車が2013年、408.84km/hというオープンカーの世界最高速記録を打ち立てた。W16ミストラルは再び、世界最速のロードスターになることを目標に掲げている。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『クラウンセダン』一部改良、新グレード「G」を649万9900円で設定…「Z」より約103万円安い
  2. 冷暖房完備のキャビン付き電動フォークリフト、澁澤コネクトが出展へ…国際物流総合展2026
  3. 新型200ccエンジン搭載! ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R2』が登場、インドで発売
  4. 日産エクストレイル、冒険仕様「ROCK CREEK」を改良…後席ヒーターやリモコンバックドアを標準装備
  5. メルセデスAMG GT 4ドアクーペ 新型、入門モデル「53」追加…544馬力モーターと800Vバッテリーで航続800km超
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. ams OSRAM、CMOSイメージセンサー事業を米インディー・セミコンダクターに売却…AIフォトニクス・ARに集中
  5. 6歳でも150cmでもない?「ジュニアシート卒業」を見極める“5つのステップ”とは【岩貞るみこの人道車医】
ランキングをもっと見る