ベントレー『ベンテイガ』、環境に配慮した特別なPHEV登場…「オデッシアン」欧州設定

サステナブルな素材をインテリアに使用

EVドライブモードの航続は45km以上に拡大

EVモードで走行することをドライバーに促すシステム

外装に「ペールブロッガー」のアクセント

ベントレー・ベンテイガ の「オデッシアン・エディション」
ベントレー・ベンテイガ の「オデッシアン・エディション」全 10 枚

ベントレーは11月1日、大型SUV『ベンテイガ』に「オデッシアン・エディション」(Bentley Bentayga Odyssean Edition)を欧州で設定すると発表した。

写真:ベントレー・ベンテイガ の「オデッシアン・エディション」

◆サステナブルな素材をインテリアに使用

オデッシアン・エディションでは、ツイード生地を使用したパネルやオープンポア仕上げのコア材など、環境に配慮した素材をキャビンに使用した。オンブレ刺繍などには、ベントレーならではのクラフトマンンシップを表現する。3色の内装色を専用設定した。

センターコンソールに使用されるオープンポア仕上げのコア材は、ハイグロス仕上げのウッドパネルに比べて、ラッカー使用量が90%少ない。このため、コア材が持つ美しくナチュラルな風合いが引き立つという。オープンポアのウッドパネルは、杢目の美しいコア材を厳選し、ラッカーを3層だけ重ねて仕上げた。ラッカー塗膜は、3層合わせて0.1mmと薄い。

フェイシアとウエストレールには、シンプルで洗練された「ピアノリネン」のウッドパネルを使用した。インテリア全体のレザーは専用仕上げとなっており、3色のカラーパレットが特長。長期使用に耐える天然レザーも新素材同様にサステナブルな素材であり、キャビンの多くの部分に使用されている。

◆EVドライブモードの航続は45km以上に拡大

プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載する。3.0リットルV型6気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせて、PHEVシステム全体で462psのパワーと、71.4kgmのトルクを獲得する。0~100km/h加速は5.3秒で、最高速は254km/hに到達する。

バッテリーは蓄電容量を18kWhに大容量化した。EVドライブモードの航続は、WLTPサイクルで45km以上に拡大している。

走行モードは、「EVドライブモード」、「ハイブリッドモード」、「ホールドモード」の3種類だ。EVドライブモードではバッテリーの電力のみを使用し、電気モーターの動力で走行する。ハイブリッドモードでは、ナビゲーションシステムからの情報を基に、ガソリンエンジンとバッテリーの使い分けを最適に制御し、効率性と走行距離を最大限に確保する。ホールドモードでは、都市部に到着した時など、必要なシーンでモーター走行ができるようにガソリンエンジンとバッテリーの使用バランスを制御し、バッテリー残量を確保しながら走行する。

◆EVモードで走行することをドライバーに促すシステム

どのモードでも、減速時に発生する回生エネルギーがバッテリーに蓄えられる。バッテリーの充電状態はLEDインジケーターで表示され、1時間当たり7.2kWの出力で充電できる。バッテリーの寿命は16万kmまたは8年だ。バッテリーは、2時間半でフル充電できる。高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、モーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。

「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・ナビゲーション」は、システムの情報を基に、アクセルペダルを介してドライバーにフィードバックを伝え、最も効率良く走行できるようアシストする。

EVドライブモードで走行中、「ベントレー・ハイブリッド・エフィシェンシー・アクセルペダル」を踏み込もうとすると、瞬間的な抵抗がドライバーに伝わり、電力のみの走行からハイブリッド走行へと切り替わるポイントが分かるようにした。これにより、できるだけEVドライブモードで走行することをドライバーに促す。この機能をオフにすることもできる。

◆外装に「ペールブロッガー」のアクセント

エクステリアは、ボディの低めの位置にあるブライトウェア(前後バンパー、ヘッドライトサラウンド、テールライトサラウンド、ボディサイド下部のクローム)と22インチ10本スポークホイールに、アクセントカラーとして、「ペールブロッガー」のペイントが施された。

ボディカラーは、アクセントカラーのペールブロッガーと調和する色が推奨カラーとして用意された。全60色以上のカラーパレットから選択することも可能。専用の22インチホイールには、ペールブロッガーのアクセントカラーをあしらっている。

《森脇稔》

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