ヴァレオの第3世代LiDARによる自動運転はどこまで進化したか

従来製品の約50倍の解像度を誇るLiDAR「SCALA 3」

車間距離や状況を的確に判断

小型化や高性能化により、市販車への採用に向けて期待が高まる

ヴァレオブース(SIP-adus 試乗会)
ヴァレオブース(SIP-adus 試乗会)全 16 枚

9月末に開催されたSIP-adusの試乗会で、ヴァレオの「Drive4U」を利用した自動運転デモカーに乗ることができた。このソリューションの要は高性能のLiDARと高精度3Dマップのようだ。

◆従来製品の約50倍の解像度を誇るLiDAR「SCALA 3」

「Drive4U」は、自動車向け3Dレーザースキャナー(LiDAR)の「SCALA」やLiDAR含む複数のセンサーを組み合わせた自動運転システムを搭載した車両。

同社のソリューションは、ホンダ『レジェンド』のレベル3自動運転にも採用されており、2022年6月には、ステランティスがグループ企業の自動運転車両に「SCALA 3」を採用すると発表している。

SCALA 3は、同社の第3世代となるLiDARだ。以前のモデルに比べて、解像度を約50倍に上げ、150メートル先のセンシングも可能にしたという。150メートル先の点群データがとれるということは、ミリ波レーダーの置き換えの可能性も見えてくる。レーダーは障害物の有無と距離しか判断できないが、LiDARならその形状も識別可能だ。自動運転の制御や危険回避の精度を上げることができる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

+ 続きを読む

アクセスランキング

  1. 元マツダ・ロードスター開発主査の貴島孝雄氏、「人馬一体」の設計哲学を広島のエンジニアに伝授
  2. アウディ『A5』に「2ドアクーペ」が帰ってくる!? 最終デザインをプレビュー
  3. ペット専用キャンピングカー、CAMBYが出展へ…FIELDSTYLE TOKYO 2026
  4. トヨタ『シエンタ』専用の車中泊キット、3列シート7人乗り用が新登場…YURT
  5. 日産『エルグランド』新型、「AUTECH」のデザインを先行公開…“至福の空間”仕様の「VIP」も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る