ヒョンデ、ジウジアーロデザインのクーペを燃料電池スポーツに再解釈…ロサンゼルスモーターショー2022

1974年にヒョンデが発表した「ポニークーペ」に着想

ポニークーペの特長を受け継いだデザイン

680hpツインモーターで最高速250km/h以上

ヒョンデ N ビジョン 74(ロサンゼルスモーターショー2022)
ヒョンデ N ビジョン 74(ロサンゼルスモーターショー2022)全 10 枚

ヒョンデ(現代自動車)は11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022に、高性能な「N」ブランドのコンセプトEV『Nビジョン74』(Hyundai N Vision 74)を出展した。

写真:ヒョンデ N ビジョン 74

◆1974年にヒョンデが発表した「ポニークーペ」に着想

Nビジョン74は、1974年にヒョンデが発表したコンセプトカー『ポニークーペ』にインスピレーションを得てデザインされた。ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたポニークーペは、ダイナミックなプロポーションやユニークなBピラーが特長だった。

ポニークーペのフロントには、4つのヘッドライトが装着されていた。Aピラーは強めの傾斜で寝かされ、ハイデッキのリアは、垂直に切り落とされた。同じく、ジウジアーロがデザインを手がけたデロリアン『DMC-12』とポニークーペの間には、デザイン上の共通点も見て取れる。

その後、ポニークーペは、ヒョンデの最初の量産スポーツカーを示唆したプロトタイプに発展した。最終的には量産化されなかったが、大胆なデザインのポニークーペが、ヒョンデに与えた影響は大きいとされている。

◆ポニークーペの特長を受け継いだデザイン

Nビジョン74は、1974年のポニークーペから、ボディラインやダイナミックなプロポーション、ユニークなBピラーを受け継いだ。Nビジョン74のボディサイズは、全長4952mm、全幅1995mm、全高1331mm、ホイールベース2905mm。フロントには、未来的なパラメトリックピクセルライトが採用された。フェンダーはフレアしており、とくにリアの膨らみが大きい。リアには、大型ウイングが装着されている。

インテリアは、ドライバー中心のコックピットとした。これは、ポニークーペのコンセプトを受け継ぎながら、運転を楽しめる空間として再解釈したものだという。伝統的な要素に、デジタルメータークラスターやアナログスイッチなど、モダンなデザインを融合している。

なお、Nビジョン74の未来志向のデザインは、ポニークーペのコンセプトに込められた献身と情熱に対するヒョンデの敬意と感謝を反映したものだという。

◆680hpツインモーターで最高速250km/h以上

Nビジョン74のパワートレインには、燃料電池を採用する。ヒョンデのエンジニアは、水素燃料電池システムにバッテリーEVを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを開発した。燃料電池システムとバッテリーからの電力を同時に供給することにより、冷却効率が向上し、異なる走行条件に応じて、2種類のパワートレインを活用できるという。

リアに搭載される2個のモーターは、最大出力680hp以上、最大トルク91.8kgm以上を発生する。リアのツインモーターは、トルクベクタリングを可能にしており、正確で応答性の高いコーナリングを可能にした、と自負する。最高速は250km/h以上に到達する。

バッテリーは蓄電容量が62.4kWh。3チャンネル冷却システムにより、パフォーマンスと冷却性能のバランスを追求した。蓄電容量62.4kWhのバッテリーに、最大出力95kWの燃料電池スタックと4.2kgの容量を持つ水素タンクを併用することにより、最大600km以上の航続を可能にしている。

《森脇稔》

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