【無限】ステップワゴンのパフォーマンスダンパーは効果絶大、フィットRSは本気!…ワークスチューニング試乗

【無限】ステップワゴンのパフォーマンスダンパーは効果絶大、フィットRSは本気!…ワークスチューニング試乗
【無限】ステップワゴンのパフォーマンスダンパーは効果絶大、フィットRSは本気!…ワークスチューニング試乗全 26 枚

モータースポーツをベースにその技術を投入。本気のパーツを提供するのが無限だ。今回はホンダ『ステップワゴン』用と同『フィットRS』を開発。普段遣いの中での楽しさ、ハンドリングの向上を狙うという。(2022ワークスチューニンググループ試乗会。11月10日、モビリティリゾートもてぎ)

◆ステップワゴンをワンランク上の質感に引き上げる

ホンダ系のアフターパーツメーカーである無限。過去にはF1で勝利を獲得。現在もスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得したり、SUPER GTに参戦するなど、モータースポーツに基幹を置いた企業なのだ。その技術やパッションを市販車に投入。モータースポーツ生まれのテクノロジーを活かしたパーツをリリースしている。今回インプレッションしたのはステップワゴンとフィットRSの2台。

ホンダ ステップワゴン 無限ホンダ ステップワゴン 無限

ステップワゴンはミニバンでありながら、そのハンドリングを高め、走る楽しさを追求する。そのなかでも注目はパフォーマンスダンパーだ。これはヤマハ発動機が開発したもので、ボディ補強パーツの一種。だが、ボディを強くするのではなく、ボディを減衰させるイメージなのだ。そもそもボディは鉄板の集合体で、路面からの入力などにより常に変形と振動を繰り返している。その動きをパフォーマンスダンパーで減衰させることで、振動を抑えてボディの変形は緩やかになる。それによって乗り心地の改善など快適性の向上や安定性のアップに繋がるという。

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ミニバンはとくにボディが大きく、ボディ剛性も出しにくい。路面からの入力によってバタバタとした振動を感じやすい。それをパフォーマンスダンパーで抑えることができるのだという。また、ステアリングを切った時の反応を素早くし、リニアに曲がるようにすることができる。素直な挙動はドライビングの気持ちよさを高めるのに効果的だという。装着場所はフロントは、ラジエーター下のサブフレーム先端を繋ぐ。リアはアクスルビームと車体の接合点を繋いでいる。見える箇所ではないので、ドレスアップ効果はないが確実に走りの質感を高めてくれるのだ。

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走りの質感を高める努力はパフォーマンスダンパーだけではない、ホイールにも注目。スタイリッシュな見た目だけではなく性能を追求。鋳造製法でリムにスピリング加工を掛けることで高剛性化と軽量化を実現。スパーダプレミアムの純正17インチホイールに対して1本あたり2kgもの軽量化を実現。軽いホイールはバネ下重量の低減に効果があり、運動性能のアップに有効。また、ホイールが回りだすときも止まるときも慣性が減るので加速も減速もしやすくなる。デザインはこれまでのものを引き継ぎつつ、専用インセット設定となっている。

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見た目にもフロントアンダースポイラーやグリルガーニッシュなどでスポーティ感をプラス。サイドガーニッシュとドアミラーカバーで引き締まった印象をもたらし、スポーツサイレンサーはサウンドだけでなく、チタン製フィニッシャーによる質感も加えられている。こだわりはバイザーにも及ぶ。ベンチレーテッドバイザーは実際に空力テストを行い形状を決定。空気の抜けを考えてデザインしている。実際に乗ってみるとベース車の質感が高まっているのもあるが、ミニバンらしい大柄なボディ感が少ない。ステアリング操作にボディは素早く反応。軽いホイールはアクセルにもブレーキにも機敏に反応してくれる。思い通りにクルマを動かせる度合いがアップしている。

◆スポーツ度合いは最高レベル!
フィットRSの今後に期待

ホンダ フィットRS 無限ホンダ フィットRS 無限

フィットは待望のスポーツグレード「RS」が登場。そのRSに無限がさらにスポーツテイストを与える。まず見た目には、フロントアンダースポイラー、フロントグリルガーニッシュなどでスポーティ感を付与。フロントアンダースポイラーはセンター部がレッドで、左右はボディ同色が選べる設定。一気にスポーツ感を高める。ボディ色がレッドのクルマ用にはセンターがブラックも用意される。フロントグリルガーニッシュはレッドとブラックの設定があり、情熱の赤に仕上げるか、シックな黒を組み合わせるかをチョイスできる。リアアンダースポイラーもボディ同色が用意され、上部はレッドのアクセントを加える。フロントから統一したコーディネートが可能だ。

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パフォーマンスパーツではホイールがポイント。RS純正16インチホイールに対して、17インチ化しているがリムにスピニング加工を施し、スポーク裏側にもアンダーカットを入れるなど手を加えることで、1本あたり1.7kgも軽く仕上げられている。この軽量なホイールが実に小気味良いハンドリングを実現。これぞスポーツという走りを実現している。RSのノーマル車でも十分にスポーティだが、さらにそのスポーティさを確実に高めてくれるのだ。ブレーキパッドやブレーキローター、ブレーキホースに加えて、マフラーなども開発中。早ければ年内には発表になるとのこと。

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《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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