南阿蘇鉄道に24年ぶりの新製車両…保安装置とブレーキシステムを改良したMT-4000形

2022年11月下旬に納車されたMT-4000形。MT-3010と同じく前面貫通式となった。防護無線機や発煙筒など、事故による二次災害を未然に防ぐ装備も施されている。
2022年11月下旬に納車されたMT-4000形。MT-3010と同じく前面貫通式となった。防護無線機や発煙筒など、事故による二次災害を未然に防ぐ装備も施されている。全 5 枚

熊本県の立野駅(南阿蘇村)と高森駅(高森町)を結ぶ南阿蘇鉄道は2022年12月28日、新型車両MT-4000形の概要を明らかにした。

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同車は南阿蘇鉄道全線復旧後のインバウンド対応を見据え、MT-3000形3010以来、24年ぶりに新製された車両で、JR線直通を考慮して、連続的な速度照査による列車制御が可能なJR九州の保安装置「ATS-DK」を搭載。従来の自動空気ブレーキに代わる電気指令式空気ブレーキと複数のブレーキ回路を合わせ持つことで、より安全な停車が可能となっている。

また、GPSと連動したデジタル運転制御システムにより、停車駅や走行距離を判別し、自動的に車内放送や行先表示などを行なうこともできる。

エンジンはコマツ製のSA6D125HE-2(出力350PS、変速1段・直結2段)を搭載しており、最高速度は95km/h。

車内はオールロングシートで、バリアフリーに対応。冷暖房の効率を高めるため、半自動ドアが採用されている。

同車は2022年11月下旬に2両が納車されており、今後は1月下旬から営業運行に向けての総合的な試験や乗務員訓練を実施する予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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