約40万円で今春発売! 電動折り畳みバイク「タタメルバイク」はカスタマイズ性も魅力

2023年春発売を目指す折り畳み電動バイク「タタメルバイク」
2023年春発売を目指す折り畳み電動バイク「タタメルバイク」全 8 枚

開催中のオートモーティブワールド2023において、電動折り畳みバイク『タタメルバイク』の試作車が展示されている。

ベンチャー企業ICOMAが開発中のタタメルバイクは収納時で69cm角(厚み26cm)のサイズに収まる超小型電動バイクで、2023年春の発売を目指して試作を重ねている。北米ラスベガスで開催されたCES 2023においても「CES 2023 イノベーションアワード」を受賞した。

◆原付一種、最初は少量受注生産

ハンドルや車輪を引き出すと全長1230mm、全高1000mm。家庭の100Vの電源で3時間充電して、1時間程度走行できる。 最高速度は40km/hだが、原付一種なので公道上では30km/h制限となる。

搭載するバッテリはリン酸鉄リチウムで、これはロングライフと安全性を考慮して採用したそうだ。

この春からの販売を目指しているとのことだが、流通に関してはまだ量産する工場も決まっていないことから、最初は受注生産で自社で組み立てることになる見込み。初期ロットは20台程度ではないかとのことだった。

「バイクを日頃から判っている方に、最初は販売していきたい」とのこと。価格は40万円を目処に計画している。

タタメルバイクのハンドル以外を畳んだ状態。ハンドルは収納がちょっと面倒ということで、この日はここまで。タタメルバイクのハンドル以外を畳んだ状態。ハンドルは収納がちょっと面倒ということで、この日はここまで。
シートの下の空間に畳んだハンドルが収まることになっているシートの下の空間に畳んだハンドルが収まることになっている

◆カスタマイズ性の高さも魅力

サイドパネルは交換可能で、日替わりで色を変えるような楽しみ方も想定されている。パーツの作成に3Dプリンタを活用していることもあり、「壊れたら自分で作る」「3Dデータを弄ってカスタマイズする」ことも将来的に可能だろうということだ。

サイドパネルを横に開いて、アウトドアでテーブルとして利用するというアイデアも語られた。

サイドパネルを横に開いてテーブル代わりにしたい、というアイデアもある。サイドパネルを横に開いてテーブル代わりにしたい、というアイデアもある。

さらに、このサイドパネルと同じサイズと厚みに収納可能なバッテリが世の中に存在するため、将来は拡張バッテリを装着するという夢も語られた。

◆令和のモトコンポは変型オモチャが原点

タタメルバイクを着想した社長の生駒崇光氏は、元々玩具メーカーのタカラトミーの出身で変形するオモチャが大好きだった。その後ベンチャー2社を経験したあと、自主制作的に折り畳み可能なバイクの開発を進め、あとからこのバイクを企業として開発・販売したいという思いからプロダクトアウト的に創業したのがICOMA社だそうだ。

1981年の初代『シティ』と共に発売され、トランクに収まる原付バイクとして注目されたホンダ『モトコンポ』にもインスパイアされていて、「シティにも積めます」とのことだった。

オートモーティブ ワールド 東京では、株式会社オリジンのブースでタタメルバイクの展示を見ることができる。

《根岸智幸》

メディアビジネスコンサルタント、ソフトウェアエンジニア、編集者、ライター 根岸智幸

メインフレームのOSエンジニアを皮切りに、アスキーで月刊アスキーなど15誌でリブート、リニューアル、創刊を手がける。クチコミグルメサイトの皮切りとなった「東京グルメ」を開発し、ライブドアに営業譲渡し社員に。独立後、献本付き書評コミュニティ「本が好き!」の企画開発、KADOKAWA/ブックウォーカーで同人誌の電子書籍化プロジェクトなど。マガジンハウス/ananWebなどWebメディアを多数手がけ、現在は自動車とゲーム、XRとメディアビジネスそのものが主領域。 ・インターネットアスキー編集長(1997-1999) ・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004) ・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008) ・本が好き!企画開発運営(2008-2013) ・BWインディーズ企画運営(2015-2017) ・Webメディア運営&グロース(2017-) 【著書】 ・Twitter使いこなし術(2010) ・facebook使いこなし術(2011) ・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015) など

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