JR西日本は2月20日、223系近郊型電車の台車で亀裂を確認したことを明らかにした。
223系は、1994年から2008年にかけて川崎重工業車両カンパニー(現・川崎車両)、近畿車輛、日立製作所笠戸事業所で総勢927両が製造された、221系に次ぐJR西日本のオリジナル近郊型電車で、京阪神や北近畿、岡山の各エリアで幅広く運用されている。
亀裂は2月15日、吹田総合車両所での定期検査においてモハ223形で発見され、主電動機(モーター)の位置決めを行なう電動機受の溶接部の一部に長さ112mmのものが1か所確認されたという。
原因については目下調査中だが、JR西日本では、電動機受自体は車体の荷重を支える部位ではないため運用には支障はなく、モーターについては「台車と溶接されている部品とボルトで締結されているため、落下する恐れはありません」としている。