「三菱のPHEV」発売から10年、“テストコースも走れた!”公式初のオーナーイベントでその進化を体感 

三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング
三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング全 37 枚

車のエコ/クリーン化が問われる中、三菱自動車はいち早くEV化に注目して『アウトランダー』や『エクリプス クロス』のPHEVモデルを販売してきた。そして今日ではPHEV国内販売台数1位を誇っている。

今年は初代アウトランダーPHEVの発売から10年。三菱社員の中からお客様に感謝の意を込めたイベントを開催したいという声が聞こえてきた。また自動車のEV化が進む中、より多くのお客様にPHEVの性能を認知してもらう必要がある。そこで2月25日、三菱自動車岡崎製作所で開催されたのが「PHEVオーナーズミーティング」だ。

三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング

WEBから車種を問うことなく参加を募ったところ約500組の応募があり、その中から当選した89組/198名のユーザーが参加してPHEVオーナーズミーティングが行われた。

開催場所は三菱自動車岡崎製作所内の広々とした駐車スペース。テストコース/技術センター/車体生産ラインのある岡崎製作所ならではの場内コンテンツが用意されて、参加ユーザーが存分に楽しめるイベントになっていた。

◆PHEVの動力性能を余すことなく引き出せるテストコース試乗

三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング

三菱自動車岡崎製作所には車の生産ラインだけでなく、オーバルの高速周回路やフィーリング路などのテストコースが設けられている。したがってテストコースでの試乗体験はこのイベントならではのコンテンツ。

今回、各メディアに用意されていたのは2リットルエンジンを搭載するアウトランダーPHEVの初代モデルGG2、2.4リットルエンジンにスープアップしたマイナーチェンジ後のGG3、そしてフルモデルチェンジした現行モデルGN0の比較試乗。PHEVの基本システムに大きな変化はないもののバッテリー容量/モーター性能が向上しておりモーターのみの加速走行、エンジンのアシストが加わった高速性能など現行モデルのGN0は確実にレベルアップしているのが体感できた。

◆デザイン開発現場&生産ラインの見学も

三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング

技術センターにおけるデザインの開発現場が見学できたのも、このミーティングならでは。車の設計図をひいてクレイモデルを作って…というのは昔のこと。今日ではCGによるボディのデザイン設計&カラーリング、FRPで製作されたテスト車両、バーチャル空間での実車体験など高度な技術を駆使して車が開発されている。

三菱自動車岡崎製作所には車体工場、バッテリー工場、塗装工場が併設されており、車体工場だけで100万平米の広さがある。生産ラインはアウトランダーやエクリプス クロス以外の車が同時に流れる混流ライン。ここで生産された車の約8~9割が名古屋港/蒲郡港に運ばれて輸出されている。

また、技術センター内に開設されている三菱オートギャラリーでは、「三菱自動車のはじまり」「時代を駆け抜けた車たち」「極限に挑戦した車たち」から構成されており懐かしい旧車/モータースポーツ車両/実験車両が展示されている。また今回のイベント用に玄関前にはランエボWRC車両、パジェロパリダカ車両、ラリージャパンのセーフティカーが並んでいた。

三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング三菱自動車 PHEVオーナーズミーティング

◆PHEV開発者トークショーでテリー伊藤氏「100点満点の車はない」

会場に設けられたイベントステージではPHEV開発に携わった各担当者によるトークライブが行われた。中でも多くの観客を集めたのがアウトランダーPHEVユーザーであるテリー伊藤氏×PHEV開発者のスペシャルトークショー。

これまで10台以上の三菱車に乗ってきたテリー伊藤氏が白のアウトランダーPHEV Pを購入した理由は「カッコいいスタイルと北海道で試乗した際の雪道での走行性能が気に入ったから」。そしてアウトランダーPHEVに点数を付けるならと聞かれると「85点。車好きならさらなる進化を望むので100点満点の車はない。また100点を付けると開発者が怠けてしまうからね」と答えていた。

トークショーに登場したテリー伊藤氏トークショーに登場したテリー伊藤氏

イベントステージでの閉会式ではイベントに参加したユーザーの車の中からお気に入りを投票する「オーナーズPHEVいいね! コンテスト」の表彰式が行われた。

PHEVに蓄電された電気は車の動力以外に使うことも可能。災害時における移動可能な非常電源としても注目されている。イベント会場にはレザークラフト体験、こたつテント、フートパークが設けられていたが、これらの電源は横に置かれたアウトランダーPHEV/エクリプス クロスPHEVから供給されていた。

《芝修》

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