ランボルギーニ60周年「2023年はアヴェンタドール次期型やレースカーも発表」…CEOインタビュー

ランボルギーニデイ2023
ランボルギーニデイ2023全 8 枚

アウトモビリ・ランボルギーニは創業60周年を記念し、鈴鹿サーキットにてランボルギーニデイを開催。現地には本社から同社チェアマン兼CEOステファン・ヴィンケルマン氏(以下敬称略)も来場。一部報道陣に次期モデル等のコメントも寄せられたのでまとめてみたい。

---:ランボルギーニデイにおいては、ランボルギーニのパレードランにおいてギネス記録を達成するなどとても盛り上がりました。そこでぜひ感想をお聞かせください。

ヴィンケルマン:今回、このような素晴らしい記録の達成にご参加いただきましたランボルギーニのオーナーの皆様に心より感謝申し上げます。また、今回このような企画をしてくれましたランボルギーニジャパン、それからアジアパシフィックのチーム、そしてサンタアガタボロネーゼから私と一緒に遥々イタリアから同行してくれたチームにもお礼を申し上げたい。ありがとうございました。

2023年という年は、私たちにとって本当に重要な意味を持つ1年になります。それには2つ理由があります。1つ目はもちろん今年60周年を迎えたということです。今年の1月にサンタアガタ・ボロネーゼでお祝いのキックオフをいたしました。それに続く初めてのイベントが、ここ日本でのイベントなのです。これだけでも、いかに日本のマーケットが私たちにとって重要かということがお分かりいただけるでしょう。実際に日本はランボルギーニにとって5番目の大きな市場ですし、日本の皆様がランボルギーニに寄せてくださるパッションは、本当に素晴らしいものがあると思っています。

アウトモビリ・ランボルギーニチェアマン兼CEOステファン・ヴィンケルマン氏アウトモビリ・ランボルギーニチェアマン兼CEOステファン・ヴィンケルマン氏

今年のイベントで最も重要なものはこれからイタリアのサンタアガタ・ボロネーゼで開催する予定の、ローマからボローニャまで走る“ジロ”です。5月の末に開催するのですが、これによって世界中で、特にイタリアでランボルギーニの認知度がさらに上がることを期待しています。

そして2つ目は、『アヴェンタドール』の後継モデルを発表する年ということです。これは私たちの会社にとって本当に重要な意味合いがあります。このクルマがハイブリッド化の第1弾になるからです。この後、ハイブリッド化を進めて行き、2024年に『ウラカン』のハイブリッド化によって、ランボルギーニのハイブリッド化を完成する予定です。

私たちはこれからもお客様の期待を超える夢のクルマを作り続けるために努力していきます。

---:いまお話に出たアヴェンタドールの後継も含めて限定車なども考えられているかと思います。そのあたりについてもう少し詳細を教えてください。

ヴィンケルマン:アヴェンタドールの後継車につきましては、ランボルギーニ初のハイブリッドで、V型12気筒の自然吸気と組み合わせたものになります。これまでのアヴェンタドールに比べると、よりパワフルでサスティナブルに出来上がっています。

ランボルギーニの各車をハイブリッド化するというのは、より速く、より俊敏で、そしてよりサスティナブルなクルマにするということなのです。残りの情報につきましては、3月の末に発表しますので、その時までお待ちください。

それから、特別仕様車はウラカンです。4月に上海のモーターショがありまして、それが終わりましたら正式に発表できるでしょう。いま現在申し上げられるのは、60周年に絡めたウラカンの特別車ということのみです。

---:本国でジロをはじめとしたイベントが5月に開催されるということですが、ランボルギーニ50周年の際は、同様のイベントでワンオフの『エゴイスタ』が発表されました。今年はこういったサプライズがあるのでしょうか。

イタリアのランボルギーニ博物館に永久収蔵されたランボルギーニ エゴイスタイタリアのランボルギーニ博物館に永久収蔵されたランボルギーニ エゴイスタ

ヴィンケルマン:サプライズはあります。次のレースカーをそこでアンベイルする予定になっていて、2024年以降に参戦するLMDh(ル・マン・デイトナ・h ”Le Mans Daytona h")のマシンです。最初のレースは2024年の春の予定です。

これはランボルギーニにとっての本当に大きな1歩なのです。なぜなら創業者のフェルッチョ・ランボルギーニは、世界最高のスーパースポーツカーを作ることを目標とする一方、その実力などをレースで証明する必要はないという方針だったのです。しかしそれから時代が変わり、いまはレースが非常に重要だと私たちも考えています。

そこで15年前からレース活動を始めました。スーパープロフェオに始まり、そこからGT3に参戦し、このたび次のステップを踏む段階に来たということなのです。やはりレースは素材や、テクノロジーをテストする重要な場と考えていますので、60周年の記念の年にレースカーを発表することにしました。そのくらいレースは私たちにとって非常に重要なことだという考えているのです。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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