フロント3ウェイは初めての試み…プジョー308 後編[インストール・レビュー]

フロント3ウェイは初めての試み…プジョー308 後編[インストール・レビュー]
フロント3ウェイは初めての試み…プジョー308 後編[インストール・レビュー]全 11 枚

初のフロント3ウェイ化に臨んだ吉田さん。チョイスしたスピーカーはブラックスだった。プジョー『308』の基本のインテリアデザインを守りつつドアアウター化、Aピラー加工などを大阪府のカーオーディオクラブにオーダーして狙った音とデザインを完成させた。

◆3ウェイシステムの要であるミッドバス
アウター加工も純正にフィットするデザイン

ホームオーディオの音を車内で再現するのではなく、クルマならではの音楽の楽しみ方を追求するのがテーマとなった。ホームオーディオの音を車内で再現するのではなく、クルマならではの音楽の楽しみ方を追求するのがテーマとなった。
フロントスピーカーにはブラックスのマトリックス-6.1をチョイス。フロント3ウェイはブラックスで統一する。フロントスピーカーにはブラックスのマトリックス-6.1をチョイス。フロント3ウェイはブラックスで統一する。ドアの純正スピーカー位置を中心にドアパネルを加工することでアウターバッフル化。大幅な加工とは思えない収まり感だ。ドアの純正スピーカー位置を中心にドアパネルを加工することでアウターバッフル化。大幅な加工とは思えない収まり感だ。

ベテランオーディオユーザーである吉田さん、これまでもいくつかのシステムは経験してきたがフロント3ウェイは今回が初めての試みとなった。中低域の厚みや、落ち着いたサウンドを実現するため、さらにはコンテストでも十分通用するサウンドを作るために、フロントスピーカー選びにも徹底してこだわったのが今回のシステムだ。

チョイスしたスピーカーはブラックス。マトリックスシリーズとマトリックスMLシリーズを組み合わせたスピーカー構成としている。まずは中低域を担当するミッドバスに採用したのは16cmユニットのマトリックス-6.1。ドアへはアウターバッフル取り付けとしサポートリングを用いることで美しさと剛性アップを同時にこなしているのも見どころ。

ドアはアウターバッフル部の加工でも見どころ満載だ。ドアハンドル前部にある純正スピーカー位置を大きく加工して16cmユニットをアウター設置できるスペースを確保。下方のドアポケット側にバッフルをせり出たせる構造ながら、ドアのデザインにうまく融合させている。純正形状的にアウターバッフル化が難しいと思われるプジョー308だが、巧みなデザイン力で上質に仕上げている。

◆ミッドレンジにはあえてコーン型を選択
Aピラーへの80mmユニットの取り付けも見どころ

Aピラーには80mmのコーン型ミッドレンジであるマトリックス-3.1を、ドアミラー裏にはトゥイーターのマトリックスML-1をセット。Aピラーには80mmのコーン型ミッドレンジであるマトリックス-3.1を、ドアミラー裏にはトゥイーターのマトリックスML-1をセット。ドアミラー裏にインストールされているブラックス・マトリックスML-1。シンプルな取り付け構造としている。ドアミラー裏にインストールされているブラックス・マトリックスML-1。シンプルな取り付け構造としている。コクピットはAピラー、ドアのアウターバッフルなど印象的なスピーカー取り付けでオーディオカーの雰囲気を盛り上げる。コクピットはAピラー、ドアのアウターバッフルなど印象的なスピーカー取り付けでオーディオカーの雰囲気を盛り上げる。

今回フロントスピーカーを3ウェイ化する上で特にこだわったのがミッドレンジのチョイスだった。オーナーの好みはコーン型のユニットだった。中域のサウンドをコーン型で再現したかったことから選んだのがマトリックスシリーズの中でも80mmコーン型を採用しているマトリックス-3.1だった。Aピラーの付け根付近にインストールすることでコクピットのデザインとも違和感なく融合させる。

一方、ツイーターにはブラックスのマトリックスMLシリーズをチョイスしている。ドラミラー裏にインストールすることでミッドレンジとのコンビネーションも最適化。中高域サウンドの濃密さをしっかりと表現できるスピーカー構成となった。

ドアのアウターバッフル、Aピラーのミッドレンジのビルトインなど、ブラックスらしい振動板を見せつけるデザインのコクピットはまさにハイエンドな趣満載。見た目からも高品質な音が聞こえてくるようなデザインとなった。

◆DAPとCDプレイヤーを併存させるシステム
コクピットは使い勝手の良いレイアウトを徹底

DAPにはAKのSE100をチョイス。多数の曲を管理して高音質で再生する使い勝手の良いDAPとしてお気に入り。DAPにはAKのSE100をチョイス。多数の曲を管理して高音質で再生する使い勝手の良いDAPとしてお気に入り。CD再生のためにカロッツェリアのRS-D7XIIIも取り付けられている。CDの音が聞きたくなればいつでも起動できる態勢だ。CD再生のためにカロッツェリアのRS-D7XIIIも取り付けられている。CDの音が聞きたくなればいつでも起動できる態勢だ。自分なりの音の方向性を貫きシステムアップをしてきた吉田さん。車内ならではのオーディオの聴き方を楽しんでいる。自分なりの音の方向性を貫きシステムアップをしてきた吉田さん。車内ならではのオーディオの聴き方を楽しんでいる。

Jazz好きの吉田さん、数多くの音楽コンテンツを収録したDAP(AK SE100)を音楽プレイヤーのメインとして使っている。コントロールはヘリックスのプロセッサーであるDSPウルトラを用いるシステム構成。調整機能も含めてオーナーが信頼しているシステムだ。

操作部&表示部であるダイレクターは使い勝手が良いセンタークラスターの右サイドに設置する。運転席に座って左手を伸ばすとアクセスできる場所にあることがストレスのない操作感につながる。ダイレクターの落ち着いたデザインもあり、ダッシュパネルまわりに違和感なく溶け込んでいるのもスマート。

一方、センタークラスター下部にはカロッツェリアXのCDプレイヤーであるRS-D7XIIIがビルトインされている。近年はそれほど聴かなくなったとは言え、ここイチバンのタイミングでCDを再生する場合には活躍している。往年の名ユニットだけにその高音質はオーナーも認めているところ。

ホームオーディオ好きのオーナーが愛車で存分にJazzを聴きたいと思ってはじめたカーオーディオのシステムアップ。ユニットやシステムを厳選して進化させてきた現時点での完成形がこれだ。車内だからこそできる「音量を上げて楽しく音楽を聴く」スタイルに似つかわしいサウンドが完成した。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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