スクランブラーのド定番に仕上げたホンダ『CL250/500』、カスタムもはかどりそうだ…東京モーターサイクルショー2023

ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)
ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)全 16 枚

かつてホンダが、オン/オフ両用のいわゆるスクランブラータイプに用いていた、CLの名が蘇った。まずは3月中旬に、249cc単気筒を積む『CL250』、続いて下旬に入り471cc直2エンジンの『CL500』を国内向けに発表。それらの実車が、3月24日に開幕した第50回東京モーターサイクルショーでお披露目された。CL500は、昨年11月のミラノショーで発表されたモデルの国内仕様だ。

エンジンとフレームは、「Express Yourself」(あなた自身を表現しよう)という共通のキーワードを掲げる、クルーザータイプのレブルがベース。CL500発表にあたりホンダは「他人とは違う自分らしさを表現したいライダーに向けた」ものだとして、「あらゆるライフスタイルに自然に溶け込み、毎日の通勤から、週末のロングライド、フラットなオフロード走行までこなします」とコメントしている。

ホンダ CL500(東京モーターサイクルショー2023)ホンダ CL500(東京モーターサイクルショー2023)

◆舗装路からフラットダートまで対応できるスクランブラー

具体的には、オンロードモデルに、アップタイプのマフラーやストロークを拡大したサスペンション、セミブロックパターンのタイヤを装着する、スクランブラータイプの定番手法で仕上げられている。フロントフォークはφ41mmの正立タイプで、乗り心地と路面追従性を最適化したセッティング。リアサスペンションは5段階プリロード調整式で、タンデムや荷物積載の際にも適正な車体姿勢を保つよう設計された。タイヤサイズは両モデルとも、フロントが110/80R19M/C 59H、リアが150/70R17M/C 69Hというセレクトだ。

パイプフレームのボディは、タンク下からシートにかけてくびれ形状とし、ナローに仕立てられた。リアエンドはループ形状で、全体的に力強いスタイリングを表現。剛性と重量のバランスを追求するとともに、共振の軽減も図って走行安定性の向上を追求している。

ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)

表皮の下に薄いパッドが入るワディングシートや、ニーグリップを高めるタンクパッドを備え、ライディングポジションは良好な視界や取り回し性をもたらすアップライト気味の設定。舗装路からフラットダートまで、幅広い状況への対応を考慮している。最低地上高は250が31mm、500が30mm、シート高はどちらも100mm、それぞれ『レブル』より引き上げられている。

あわせて、エンジンの出力特性も、低回転域から高回転域まで扱いやすいチューニングに。最高出力/最大トルクはCL250が24ps/8500rpm/23Nm/6250rpmで、レブル250(26ps/9500rpm/22Nm/6500rpm)より低い回転域でのトルクを高めた。 CL500は46ps/8500rpm/43Nm/6250rpmで、レブル500とピーク値は同等ながら、ECUを専用設定として発生回転域を変更。また、いずれも2次減速比がショート化され、どのギアでもシャープでレスポンスの高い加速を実現するという。

◆自分色に染められるオプションパーツも各種ラインアップ

ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)ホンダ CL250 オプション装着車(東京モーターサイクルショー2023)

オプションでは、クロススタイルをコンセプトに、ヘッドライトバイザーやアップフェンダー、ナックルガードなどアウトドアテイストを強めるドレスアップパーツや、ツアースタイルと銘打った、トップボックスやサドルバッグなどツーリングでの使い勝手を高めるアイテムを豊富に用意。ブースでは、それらを装着した仕様も展示された。

価格は、CL250が62.15万円、CL500が86.35万円。レブルに対し1.1~2.75万円の上乗せとなっている。発売は、CL250が5月18日、CL500が5月25日だ。

《関耕一郎》

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