スポーツ走行を制するのはこれだ!ダンロップが「SPORTMAX Q5S」を初公開、個性豊かなレーシングバイクも並ぶ…東京モーターサイクルショー2023

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SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023
SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023全 45 枚

住友ゴム工業(株)は3月24日より開催された「東京モーターサイクルショー2023」にダンロップブースを出展。今回初めてお披露目された注目の新製品は「SPORTMAX Q5S」(スポーツマックス キューファイブエス)だ。

SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023

昨年発売されたレースレプリカラジアル「Q5」の流れを汲むタイヤであるが、位置付けとしてはもっと間口が広くフレンドリーなキャラクターだという。

GSX-R1000R + SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023GSX-R1000R + SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023

レース専用タイヤを除き、同社でラインアップされるモーターサイクルタイヤで最もグリップ力が高いQ5であるが、そこまでのグリップ力は必要ない、あるいは使い切れないといったライダーに対して剛性やコンパウンドを最適化。低い荷重域でも高いパフォーマンスを発揮するだけでなく、もっと気軽に使いやすく、フィードバック性にも優れたタイヤとして開発されたのがQ5Sである。

SはSPORT(スポーツ)の略で、“Q5をより広いスポーツシーンで使って欲しい”という意味を込めているそうだ。Q5も公道使用が可能であるが、サーキット走行での絶対的パフォーマンスも譲れないといった使命もあった。

SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023

溝の少ないスリックライクなQ5に似ているが、グルーブを増やし、その太さや長さもチューニング。剛性コントロールやウォームアップ性とともにより高いウエットパフォーマンスも確保。フレンドリーで手応えの高いハンドリングを得ているという。また、ライフもQ5より向上しているという。

フロントにはQ5譲りのアラミドのコード層をクロスして重ねた2CUTベルト構造を採用。ハンドル操作に対するダイレクト感ある反応と狙ったラインのトレース性を高めている。

SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023SPORTMAX Q5S / 東京モーターサイクルショー2023

リアにはQ5のシングルコンパウンドに対し、3分割のマルチコンパウンドを採用。サイド部にはグリップ力の高いコンパウンドを配し、サーキットでのスポーツライディングでも不安のないポテンシャルを発揮。センターにシリカを採用し、ロングライフと温度や状況に依存しないグリップ性能を確保している。

ラインアップは現在調整中であるとのことで、今後の情報を要チェックだ。

Q5の派生モデル「SPORTMAX Q-LITE」も高評価、27年の時を経てリニューアル

SPORTMAX Q-LITE / 東京モーターサイクルショー2023SPORTMAX Q-LITE / 東京モーターサイクルショー2023

またQシリーズのラインアップとして、昨年発売され好評を博しているというスポーツバイアスタイヤ「SPORTMAX Q-LITE」(スポーツマックス キューライト)も展示。手頃な価格と扱いやすさで小中排気量のマシンを中心に人気のバイアスタイヤであるが、ラジアルタイヤとは異なり長い間ニューモデルが発表されていなかった。

同社の主力タイヤ、TT900GPも多くのライダーに愛されるスポーツバイアスタイヤの代名詞的存在であったが、昨年27年ぶりのモデルチェンジを行った。

見た目はTT900GPよりも、よりレーシーなルックス。TT900GPの基本性能が高かったとはいえ、プロファイル、コンパウンドともに最新の技術が投入され、グリップ性能を高めつつも約1.5倍のライフも確保。ハンドリングもよりリニアでバンク中の安心感も高めているという。

パターンはQシリーズ直系のスポーティなものであるが、最新のコンピューター解析により、ウエット性能も高められている。扱いやすい性能とお手頃な価格で人気の250クラスおよび小排気量クラスの走りを力強くサポートしてくれるタイヤとなっている。

リターンライダーにもおすすめ、ツーリングを安全に快適に楽しめる「ROADSMART IV」が好評

SPORTMAX ROADSMART IV / 東京モーターサイクルショー2023SPORTMAX ROADSMART IV / 東京モーターサイクルショー2023

2020年の発売からツーリングライダーの間で好評な「SPORTMAX ROADSMART IV」(スポーツマックス ロードスマートフォー)も展示。拘ったのは乗り心地の良さと快適性で、これは走り始めてすぐに感じられるものだという。一方、乗り心地を高めることで犠牲にされると考えられる剛性やスポーツ性であるが、構造やコンパウンドをバランスよく設計。非常にトータルバランスの高いタイヤに仕上がっており、想像を遥かに超えたグリップ力とスポーツ性を備えているという。

パターンからイメージ出来る通りのウエット性能と同時に、同カテゴリでトップクラスのロングライフ性能を誇る。リプレイス用としてはもちろん、純正採用も期待したくなる性能である。

Moto2やモトクロスに旧車まで、ダンロップには懐の広いラインアップが揃う

N7T Moto2 / 東京モーターサイクルショー2023N7T Moto2 / 東京モーターサイクルショー2023

さらにステージ上に整然と並べられた3台の貴重なマシン、Moto2やアメリカAMAスーパークロスそしてフルカスタムのSR400にそれぞれ注目する。まずはオフィシャルサプライヤーとしてタイヤを供給するFIMロードレース世界選手権Moto2クラスへの参戦車両をご紹介。ダンロップはMoto2だけでなくMoto3のオフィシャルサプライヤーとして独占供給をしており、2023年シーズンも同様の体制でMoto2、Moto3を支えている。

KX450SR + GEOMAX MX33、MX14 /  東京モーターサイクルショー2023KX450SR + GEOMAX MX33、MX14 / 東京モーターサイクルショー2023

その他、アメリカAMAスーパークロスにフル参戦して活躍するダンロップサポートライダー、下田丈選手が昨年の全日本モトクロス選手権第4戦近畿大会に凱旋参戦し、独走優勝を飾ったKX450SRなどが展示された。ちなみにモトクロス界で世界一のレベルと称されるAMAスーパークロスでは、全クラスにおいてダンロップユーザーがチャンピオンを獲得するという偉業を13年連続で成し遂げている。ダンロップはオン・オフ問わず、その高い技術力をもって、ライダーの足元を支えているのである。

SR400 + TT100GP / 東京モーターサイクルショー2023SR400 + TT100GP / 東京モーターサイクルショー2023

また、SR400のカスタム車両も同時に並んだ。プロショップであるオレンジブルバードによってフルカスタムが施されており、SRユーザーであれば憧れの1台だろう。そしてこういったヴィンテージバイクにも対応できるタイヤが揃っているのは、ユーザーにとってもありがたい。

DUNLOP / 東京モーターサイクルショー2023DUNLOP / 東京モーターサイクルショー2023

そして今回のブースコンセプトは「THE CORE-Tech with Buddies-」というキャッチコピーが添えられた。同社の技術力(Tech)に対して、ダンロップを支えるユーザー(Buddies)を「CORE=核」(中心)にこれら2が融合し、変革・発展に繋げていくことをイメージしている。

さらにタイヤが中に浮かぶ演出をワイヤーを匠に組合せることで表現し、ダンロップ=タイヤメーカーということを印象づける展示方法だ。加えてイエローのコーポレートカラーを生かして、ブース全体を“CORE”に仕立てることで強いメッセージを発信していた。

DUNLOP / 東京モーターサイクルショー2023DUNLOP / 東京モーターサイクルショー2023

バイクシーズンの到来とともに、より注目を集めるタイヤ製品。安全に快適に、そして楽しいバイクライフを足元から支えてくれるラインアップを取り揃えるダンロップに、ワクワク感を覚えるブースとなっていた。現状発売時期は告知されていないが、ダンロップの最新技術が詰まった新モデル「SPORTMAX Q5S」の登場を楽しみに待ちたいと思う。

「SPORTMAX Q5S」に期待!DUNLOP 公式webサイトはこちら

《鈴木大五郎》

鈴木大五郎

AMAスーパーバイクや鈴鹿8耐参戦など、レース畑のバックボーンをもつモーターサイクルジャーナリスト。1998年よりテスター業を開始し、これまで数百台に渡るマシンをテスト。現在はBMWモトラッドの公認インストラクターをはじめ、様々なメーカーやイベントでスクールを行なう。スポーツライディングの基礎の習得を目指すBKライディングスクール、ダートトラックの技術をベースにスキルアップを目指すBKスライディングスクールを主宰。

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